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大阪桐蔭の裏金、少なくとも5億…第三者委

読売新聞 3月25日(水)21時32分配信

 大阪桐蔭中学・高校(大阪府大東市)の裏金問題で、調査を進めてきた第三者委員会(委員長・畠田健治弁護士)は25日、調査結果を公表した。

 裏金の総額は少なくとも5億円に上るとしている。裏金作りの経緯については、開校時から約30年間、トップの地位にあった前校長(現・教育相談役)の「指示で行われたと認定できる」とし、複数の幹部職員らが関わった「組織的な不正」と指摘した。

 裏金は塾関係者らとの関係を深める接待などに使われたとみられる一方、運営する学校法人・大阪産業大は、前校長らが一部を着服した疑いがあるとの調査結果を受け、業務上横領容疑での刑事告訴を検討する。

 大阪市内で同日、記者会見した畠田委員長らの説明では、主な裏金は、保護者から徴収した教材費と模擬試験の受験料からのもの。確認できたのは、口座記録が残る2004年以降分だけだが、最も古い隠し口座は1992年に開設されており、不正は20年以上にわたっていたとみられる。

 教材費の裏金は約3億3000万円で、うち約1億3000万円がブランド品の購入などに充てられていた。模試受験料の裏金は約1億5000万円で、この中から2013年以降、前校長と親族の個人口座に正規の給与とは別に計約1700万円が振り込まれていた。裏金は他に、英語などの検定試験で集めた検定料に絡む約1600万円があった。

最終更新:3月25日(水)21時32分

読売新聞

 

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