ドル高による物価下押し懸念は行き過ぎ-クリーブランド連銀
2015/03/25 08:29 JST
(ブルームバーグ):米クリーブランド連銀はドル高について、インフレや輸入物価に対する大きなリスクだと見なすべきではないと指摘した。
同連銀は24日の発表資料で「外国為替市場でのドル高がすでに軟調な米国のインフレ率をさらに押し下げるとの懸念がある」とした上で、「そうした脅威は実際あるが、誇張されている」と分析した。
調査をまとめた同連銀のオーエン・ハンページ、ティモシー・ステフラック両氏は「ドル上昇は海外の金融政策と対照的な米金融政策引き締めの見通しが主因とみられ、引き締め自体は最終的に米消費者物価に影響をもたらすと考えられる」とした。
米国に輸入される財の約95%がドル建てのため為替相場が米輸入物価に与える影響は限定的だと両氏は分析。ドル高は少なくとも6カ月間、輸入物価に影響をもたらし得るが、「全般的な影響はかなり小さい」と説明した。
原題:Dollar Rally’s Inflation Threat Is Overblown, Cleveland Fed Says(抜粋)
記事に関する記者への問い合わせ先:ニューヨーク Lananh Nguyen lnguyen35@bloomberg.net
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更新日時: 2015/03/25 08:29 JSTニュース一覧
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