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中間貯蔵施設への搬入 双葉町でも開始
3月25日 17時41分

中間貯蔵施設への搬入 双葉町でも開始
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福島県内の除染で出た土などを保管する中間貯蔵施設への土などの搬入が予定地の福島県大熊町に続いて、双葉町でも25日から始まりました。
政府は東京電力福島第一原発周辺の福島県双葉町と大熊町に県内の除染で出た土などを保管する中間貯蔵施設を建設する計画で、今月13日から大熊町で土などの搬入を始めました。
25日は地元の要望で延期されていた双葉町でも搬入が始まり、町内の仮置き場では防護服姿の作業員が土などが入った袋に付けられた放射線量などを記録する札を、1つずつ確認したあとクレーンを使ってトラックの荷台に積み込みました。トラックが15分ほどで福島第一原発から500メートルほどの場所にある中間貯蔵施設の保管場に到着すると、待ち受けていた作業員がシートで覆った地面の上に袋を置いていき、25日は12立方メートルの搬入を済ませました。
中間貯蔵施設は、原発周辺の16平方キロメートルの土地に最大で東京ドーム18杯分に当たる2200万立方メートルの土などを搬入する計画です。
しかし、用地の確保に向けた地権者との交渉が難航し、今のところ搬入のめどが立っているのは、2万立方メートルを受け入れる保管場だけで、県内各地の仮置き場や住宅の庭先に保管されている土などの搬出を完了する時期の見通しは立っていません。また、政府は30年以内に福島県外で最終処分を完了する方針ですが、処分場の候補地などは示されておらず、最終処分に向けた作業を着実に進められるかも課題になっています。
環境省中間貯蔵施設等整備事務所の藤塚哲朗所長は、「今後も地元には丁寧な説明を尽くして、福島県の復興ために確実に搬入を進めていきたい」と話していました。

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