福島第1原発:台湾が福島など被災5県産の食品回収命令

毎日新聞 2015年03月25日 13時21分(最終更新 03月25日 16時26分)

 【台北・鈴木玲子】台湾の食品衛生当局は24日、日本から輸入した食品の検査で、東京電力福島第1原発事故後、台湾が輸入を禁じている福島、茨城、栃木、群馬、千葉の5県産の食品が見つかったと発表した。当局は該当する食品を扱っている日系百貨店やスーパーなどに対象商品の回収を命じた。

 当局が今月19〜21日に飲料や即席麺、しょうゆといった調味料など3000種類の加工食品を検査したところ、283種類で、実際は禁輸5県で製造されたのにもかかわらず、東京や大阪など他の都道府県産を示す中国語のラベルが貼られていたという。製造地が偽装された可能性があり、当局は食品安全衛生管理法違反などの疑いがあるとして調べている。

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