ハリル日本代表とスターシステム 

 過去にここで「スターシステムに死を」と書いたかもしれないですが、それって別に「スターはいらない」という意味で書いたわけでないんですよね。

「スター」の存在は否定しないというか、むしろ必要であると思っていて、あくまで、その運用方法がまずいケースに対して警鐘を唱えたいということだったんですが、まぁ、その考えも単にケツが青いというか現実的でないというのが正しいんでしょう。そうですよ、「スターの存在」と「スターシステムの存在」は分けることは難しいといいますか、分離するのは無理なんです。資本主義社会において「スターシステムに死を」なんてスローガンは無意味というか、ありえないことなんだと思うのですが、それでもあえてその無理を提唱するなんてことは人間の世界ではよくあることでもあります。
 
 なぜなら100%無くなることはないにしても、無理を承知でも声を上げることで、ほんの数パーセントでもいい方向へいく可能性はあるわけで。でもって、その数パーセントが実はバカにならない数字だったりするという感覚は必要であると思っています。もちろん、それが単に自己満足の世界だけに陥る可能性もあるんですが、何もしないよりはマシという考えのほうが建設的かなと。

 つうわけで、ハリル日本代表についてですが、個人的には「世代交代」はもちろんのこと、それにプラスして「スターの育成」というワイドショー的な言葉を投げかけたい。

「新しいメンバーにも門戸を開かれている」というのは、どの監督も言う言葉だ。前任のアギーレ監督も、そのようなことを語り、実際、多くの新しいメンバーを招集。ブラジル戦に若手を並べて世間を驚かせもした。だが、結局アギーレ監督はワールドカップ当時のメンバーに戻し、アジアカップでは4試合をほぼ固定メンバーで戦おうとした。 はたして、新監督となったハリルホジッチ氏は、実戦の場で新しいメンバーをどこまで使いこなせるのか。ワールドカップ予選という、タイトルマッチの中で若い選手をうまく使いこなせるのか。今後、注視していきたい。
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ここで後藤氏が使用している「使いこなせる」という言葉は、それなりに重要であると思っていて、要は「試合に起用する」と「試合で使いこなせる」というのは、全然違うことであるということを確認しておきたいんですよね。上記にあるアギーレ時代の「ブラジル戦に若手を並べて世間を驚かせもした」というのは単に起用しただけであると思っていて、試合を見た感じですと「使いこなせてはない」ように見えました。で、起用するなら誰でもできるんですよ。私でもあなたでも。起用するだけならね。

 システムのことだが、先ほども言ったとおり毎試合準備をする。例えば世界で一番強いチーム、もしくは一番弱いチームと対戦するかもしれない。それでも勝つための準備をする。負けるための準備はしない。もしそうであれば私はここを辞める。強いチームに勝つということは難しいことだが不可能ではない。強いチームと対戦したときにも、私たちは勝つんだという気持ちをチームに植え付けていきたい。少なくともトライしようと言いたい。

皆さんに見せたリストは確かに若い選手が多い。例えば、ものすごく大事な試合で遠藤が必要なときがあれば、遠藤を呼ぶということも考えている。遠藤は多くの経験を持っている。彼の仲間に対する信頼が強いことも知っている。彼は自分の役割を知っている。ただ、より若い選手を今回選んだ。遠藤をどうするかというのはこれから見ていきたいと思う。
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 ここでハリル監督が言っていることは別に特別なことではないんでしょうし、たぶん前監督のアギーレ氏も同様だったんでしょう。ただし、そう思っていたとしても結果として「勝つための準備」をしているように見えない試合を見せられてしまうと、やっぱ、いろいろとつっこみたくなるわけです。それって、どういう意図だったの? とか、それって意味があるのか? って。

 もちろん、人によっては「長い目で見て意味がある」と感じる人もいるんでしょうが、正直、代表チームって、そんなに時間はないと思っているんですよね。まぁ、冒頭のスターシステムの話ではないですが「数パーセントでも意味がある」と信じて、テストなりラボなりを行う自由は監督にあるとは思うんですが、それでも、「監督なら何をやっても許される」というのは、違うと思っています。お金を払って仕事として監督を行ってもらっているわけで、あたりまですが結果は求められるんですよね。それは勝利はもちろん、人材育成や興行のビジネスとしても。

 監督の好きにやらせればいいのだ。目先の勝利はいらないし、わがままなスター選手もいらない、世代交代万歳。スポンサーの意向なんて無視、国内での興行目当ての親善試合なんていらん。などなど、たまにこういう意見が正論のように見えるときもございますが、世の中、けっしてそんなに甘くはないと思っておりまして。

 ハリル監督はそのあたり十分にご存知のようですが、彼を応援する一部のサポーターのスタンスが、いわゆる「スターシステム」的にならないように警告するのも、このタイミングでは必要なのかもしれないのかなというお話でした。

 

Posted on 2015/03/21 Sat. 22:56 [edit]

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