日立のビデオデッキ。
型番は「7B-BS77」。
20年ほど前、アルバイトをして買ったもの。
同系統のビデオデッキで中位にあるモデル。
家電量販店で82,000円ぐらいだったのを、77,000円に値切って買った記憶がある。
学生が買うにはちょっと高い機種だったけど、BSチューナーつき、そして「VHS」ではなく「S-VHS」にこだわったので、奮発してこれを買った。
当時は価格comも大型家電量販店もなかった(少なくとも近所には)ので、その値段が妥当だったかはわからないが、とても満足した記憶がある。
そんなお気に入りのデッキで一番録画したものはバスケットボール。
BSのNBA中継をこれで撮りまくった。
当時はテレビもブラウン管で、インチ数もそれなり。
テープにもよるが、普通のVHS画質だと少し見にくい気がした。
が、S-VHSはやはりキレイ。その画質にとても満足した。
そして「自分だけのビデオデッキ」という存在感が、自分の中で何より大きかった。
やがて結婚し、実家からブラウン管テレビとともに持ちだしたこのデッキ。
まだDVDやHDD録画が普及していない時にとても役に立った。
その後テレビは液晶になったが、ビデオは残った。
そして子どもが生まれ、知人からゆずってもらった「しまじろう」のビデオを家族で見た思い出。
取り出し口のローラーが劣化しテープが出しにくくなったが、何とか頑張ってビデオを再生してくれた。
そんなビデオデッキも使わなくなって数年。
今度のゴミ回収で処分することに。
テレビ台の下から取り出し、ホコリをふきながら、思い出す。
ビデオデッキを買った日のこと、そして共に過ごした日々。
さよならS-VHS。
さびしいけど
今までがんばってくれてありがとう。