Windows 10カウントダウン
使いやすくなった仮想デスクトップなど新Build 10041を検証
(2015/3/25 15:02)
待ちに待ったWindows 10 Technical Previewの新ビルド10041が公開された。Windows 10は、この夏のリリースも決まり、この先は、製品化に向けて急ピッチでいろいろなことが進んでいくだろう。ほぼ同時に、Visual Studio Tools for Windows 10 Technical Previewも公開されている。ようやくトンネルを抜けた印象だ。
使いやすくなった仮想デスクトップ
新ビルドはWindows Updateのみで入手が可能で、以前の環境は受け継がれるものの、インストールにはかなりの時間を要する。また、ISOファイルも追って公開されるそうだが、この原稿を書いている時点ではまだ入手することはできない(編集部注:3月35日付けでISOファイルも公開された)。
見かけの点で大きく変わったのは、まず、頻繁に目にするアイコンのデザインだ。なにしろ怖ろしくフラットである。小学生の図画といった声を各SNSで目にするくらいのもので、このまま製品化されるとしたら、慣れるまでに時間がかかるかもしれない。4型未満から50型を超えるようなスクリーンまで、すべてのサイズで視認性がよいデザインとは何なのかを試行錯誤しているところだと思いたい。
すぐに気がつくこととして、ネットワーク設定が変わった。ここはまだまだ改良が進むとされているが、タスクバーの通知アイコンのクリックで、検知しているアクセスポイントの一覧が得られるようになった。言い方を変えれば、Windows 8.x の仕様に近いものに戻ったというところだ。
さらに、仮想デスクトップが大幅に使いやすくなっている。
タスクバーのタスクビューアイコンをクリックすると、デスクトップがグレーアウトする。そして、右下に+マークが表示され、そのクリックで新しいデスクトップが1つ追加される。画面下部には追加した複数のデスクトップが並び、任意のデスクトップをタップすることで、そのデスクトップに移動できる。
ここまでは前のビルドとそんなに変わらない。だが、デスクトップでの作業中に、タスクビューアイコンをクリックするか、画面左からのスライドイン、Alt+Tabのショートカットで、下部には追加したデスクトップの一覧が表示されるとともに、その時作業しているデスクトップで稼働中のウィンドウがタスクとして表示される。
この状態で、稼働中のウィンドウをドラッグ&ドロップ操作で任意のデスクトップに移動できるようになった。これまでは、右クリックでショートカットメニューを表示させ、番号で区別されるデスクトップを選択する必要があったことを考えると、実に使いやすい。
ウィンドウを右下の+マークにドロップすることで、新しいデスクトップの追加とそのウィンドウへの移動をワンステップで行なえるようになっている点も使いやすくなっている。
ただ、ウィンドウを移動するというと、つい、タスクバーを掴かもうとしてしまうが、ウィンドウの真ん中あたりをつかまなければドラッグできない点に注意が必要だ。このあたりの操作性はちょっと疑問が残る。
これらに伴って、PC設定のシステム-マルチタスクで、追加のデスクトップについて、タスクバーに表示するタスクバーボタンを、
- 使用中のデスクトップのみ
- すべてのデスクトップ
を指定できるようになっている。これはタスクビューボタンをクリックしたときにも適用されるようだ。
まだ中途半端なスタートメニュー
スタートボタンから開ける設定ウィンドウも、ずいぶん項目が整理されてきていることが分かる。ほとんどの設定作業がこのウィンドウ内で完結し、従来のコントロールパネルアプレットに遷移しなくても済むようになっている。とはいうものの、ちょっと凝った設定をする際には、どうしても以前のアプレットが必要になってしまう。
スタートメニュー内のタイルにも、全てのアプリ一覧の中にもコントロールパネルは存在せず、アクセスするためには、スタートボタンを右クリックするか、Windows+Xによるショートカットメニューを使って開くといったくらいしか方法がない以上、最終的には、タッチ操作で使いやすい新しい設定にほとんどの機能が移行することになるのだろう。
スタートメニューはスタートメニューで、背景が半透明化されている。アプリの一覧とタイル表示が2ペインで表示され、タイルペインにアプリの一覧からアプリをドラッグすればタイルとしてピン留めできるほか、デスクトップからタイルペイン、アプリ一覧からデスクトップへのショートカットやタスクバーへのピン留めなどを設定できる。
ただ、スタートメニューが全画面表示できるのに、アプリ一覧ペインは縦スクロールで一覧性が乏しく、さらに並びも名前順に固定されているため、目的のアプリを探しにくい。日本語名のアプリはひらがな順に続き、漢字で一括だ。
なお、このビルドでは、タイルペインのメール、カレンダー、Peopleアプリのタイル表示がうまくいっていない。これは、ストア(ベータ)のライセンシング処理の問題であるらしく、管理者権限のPowershellで、
Get-appxprovisionedpackage -online | where-object {$_.packagename -like “*windowscommunicationsapps*”} | remove-appxprovisionedpackage -online
このコマンドを実行後、通常のストアからPeopleアプリを探して再インストールすることで正常に表示されるようになる。
アプリ開発も本格的にスタートできる
前回以降集まってきた情報によれば、Windows 10では、Windowsユニバーサルアプリが1つのパッケージで全てのプラットフォームに対応するようになるという。とにかくアプリケーションが揃わないとWindows 10の本質的な評価のしようがないのが辛いところだが、What's new in Windows 10 Developer Previewやコードサンプルを眺めていると、ジオロケーションやWi-Fi Direct関連のアップデートは楽しみだ。
アプリ間でファイルを共有できるようになったり、デスクトップアプリとユニバーサルアプリの間でのドラッグ&ドロップをサポートするAPIが用意される点などは気にしておいたほうが良さそうだ。さらに、コアテキストAPIにも手が入ることで、サードパーティ製IMEの仕様にも影響がある可能性も出てきた。
特に、ロケーションについては、バックグラウンドタスクでのロケーション取得が可能になったりするようで、ようやくWindows環境でもGPSが有効に活かせるようになるかもしれない。もっとも、スマートフォンで地図を使うときにリアルタイムで現在位置が更新できなければ話にならない。ユニバーサルアプリなのだから、それができるようになるのは当たり前といえば当たり前だ。現行の各社ノートPCや2-in-1 PCは、GPSを内蔵していないものが多いが、今後は、こうした状況にも変化があるかもしれない。
今回のビルドでは、開発者向けの環境が一気に揃ったわけで、エンドユーザー的にはあまり変わった気がしないのだが、開発者にとっては、自分のコードをきちんと試せるようになった最初のビルドということになる。つまり、以前で言うところの開発者プレビュー的な位置付けと考えていいだろう。エンドユーザーが常用するにはまだまだ不便だが、夏のリリースに向けて準備を始めるには十分な環境がようやく用意されたということだ。
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