2015-03-25
引越しをすることになった。引越しはむちゃくちゃお金がかかるイベントだ。安く済ませる方法はないか……そうだ!リヤカーで夜逃げしよう!
udemerryです。都内でOLをしています。 私事で恐縮ですが、引っ越しをすることになりました。
東京にきてはじめて住んだ家は、駅から近くて、便利で
会社でどんなに辛いことがあっても、いつも暖かく私を包み込んでくれました。 お気に入りのソファと、柔らかい太陽の光。
そんな愛着のある家を離れるのは少しだけ、寂しいです。
すいません冒頭の画像は嘘です。 本当は風呂の横に謎の器具が取り付けられていた家でした。1mmの未練もありません。 この器具、本当になんなんだろ。
しかし、引っ越しというのは金がかかります。 業者に見積もりを取ったらすっごく気安い感じで「ン万円です」とか言ってくる。 物価がおかしい。私はドバイの王族ではないのだ。
どうにかして安く引っ越しできないか・・・
そこで思いついたのがこれ。 リヤカーによる夜逃げスタイルの引っ越しです。 そもそも夜逃げとは借金取りから逃げるために生み出された自己防衛の手段なので、 お金が無い人にとっては最適の引っ越しスタイルと言える。
昼は交通量が多すぎて危ないので、少し妹で練習しながら夜を待ちます。
夜になりました。夜逃げ作戦決行です。
荷物を詰めていきます。
ダンボール×2、クッション(大)、すのこ×3、布団セット、着る毛布、人形・・・でパンパンです。意外とっていうか全然入らない。
「夜逃げする時は荷物をだいぶ吟味する必要がある」という、 イケてるWEBサイトには絶対に載らないライフハックを身に付けました。 「夜逃げする時に気を付けたい10のポイント」みたいな記事が書けるライターは日本国中を探しても私しかいないと思う。
横から見た図。夜逃げ感が出てきました
仕上げにこの叔母が突然送ってきた仏画を
お守り代わりに装着して
夜逃げ準備完了です。 もちろん夜逃げらしく変装も完璧。これから私は借金取りから逃げる(という設定)のだ。
引っ越し先までの距離は約4km、地図上では徒歩40分。
えっ余裕じゃね・・・?
いざ出陣!!!!
〜開始から5分(あと3.8km)〜
わーーーー!!なんかたのしーーーい!!!!!!!!!!! 余裕かも!夜逃げ余裕だ!!夜逃げ is 余裕 of the world!
明るく加工したらこんだけ笑ってたぐらいには余裕
〜開始から10分(あと3.5km)〜
想定より早めに喉渇いた。自販機で補給。 ハイペースで進む。
〜開始から約30分(あと3.0km)〜
夜風にあたりながら街を歩くのは気持ちがいい。
でも正直言うともう大分飽きてるし、指が軽くグーした状態から一切動かなくなってる。
新型のアルファードですって
アルファード。
早そうだなあ。実際早いんだろうなぁ。
〜開始から50分(あと2.0km)〜
ルート検索では徒歩40分って出たんですけどね~~~~ 約半分しか到達していないらしい
5分に1回ぐらいストレス発散しないとと精神が持たなくなってきた
これが本当の夜逃げだったら旦那との愛憎のもつれとか、多大な借金とかのストレスも乗っかってくるわけですよね?
ゲロ吐くわ 100%ゲロ吐く
〜開始から1時間15分〜
全然たどり着かない 腰が取れそう こんなものの移動のために 休日を潰したいわけじゃない 今なら引っ越し業者が「ン万円です」って言ってきたら「激安!!!!!」っておおはしゃぎして即金で手渡すと思う。
お前もなんかごめんな もうちょっと配置考えれば良かったな
〜開始から2時間15分〜
(AM 2:00)
〜開始から2時間30分〜
もう言葉を発する気力もなく、ただ黙々と歩き続けること2時間半。 ここでようやく
最寄駅に到着しましたーーーーーーー!!!!!!!!やったーーーーーーーーーーー!!!!!
寒さ×睡魔×肉体疲労が合わさると「マジで口が閉まらなくなる」ということがわかりました。 これもたぶん、イケてるWEBサイトには載らないライフハックだと思う。
到着した瞬間、住人に声をかけられた
ひげの方「なに?お姉さんは夜逃げ?夜逃げなの?」
私「そうなんです!!2駅隣からあるいてきたんです!!!!!!」
ひげの方「あーじゃあそんなに遠くないね、どんぐらいかかったの?」
私「2時間半です!」
ひげの方「・・・は・・・? ちょっと来た道見せて」
私「はい(見せる)」
ひげの方「こ・・これ・・・すっごく遠回りなルートだよ」
私「あ、そうなんですか」
「夜逃げする時はちゃんとルートを確認しよう」というライフハックが爆誕した瞬間の写真。 別に夜逃げに限った話ではないけど。
新居まではあと少し すれ違う人々に「がんばれー」と言われる いい街感
離婚とか借金は絶対しないようにしよ
明日すぐ引っ越し業者に電話しよ
新居に着いた時の私はちょうどこんな感じの顔をしてたと思う。
#終わり
港区で働く24歳OLです。営業日のお昼休みに毎日更新する「今日の休憩」というブログを運営しています。
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