油井飛行士「日本人のいい伝統引き継ぐ」

3月19日 14時53分

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ことし５月に初めて国際宇宙ステーションに向かう宇宙飛行士の油井亀美也さんはＮＨＫとのインタビューで「日本人宇宙飛行士のいい伝統を引き継ぎ、確実に仕事をこなしていきたい」と、間近に迫った宇宙での長期滞在に向けた抱負を語りました。

２００９年に宇宙飛行士に選ばれた油井亀美也さんはことし５月下旬、ロシアの宇宙船「ソユーズ」で初めて宇宙に向かい、およそ半年間、ＩＳＳ＝国際宇宙ステーションに滞在する予定です。
アメリカ南部・テキサス州のジョンソン宇宙センターで最終的な訓練を行っている油井さんが１８日、ＮＨＫの単独インタビューに応じました。
この中で、油井さんは「６年間は長かったが、宇宙に行くという目標があるから苦しいトレーニングを乗り越えられた。今は率直に楽しみだ」と、今の心境を語りました。
そして、「先輩の日本人宇宙飛行士が仕事をしっかりと果たしてきたことが日本に対する信頼感につながっている。そのいい伝統を引き継ぎ、慎重、かつ確実に仕事をこなしていきたい」と、意気込みを述べました。
また、６年前の選抜試験を振り返り「誰が選ばれてもおかしくなく、本当に光栄だった。みんなに私が選ばれてよかったと思われるよう、結果を残したい」と述べ、決意を新たにしていました。
油井さんはドイツやロシアで訓練を続けたあと、５月にソユーズの打ち上げが行われるカザフスタンのバイコヌール宇宙基地に移動して最終調整に入る予定です。