先月の粗鋼生産 ６か月連続で減少

3月19日 20時07分

景気指標の１つとされる「粗鋼」の先月の国内での生産量は、建設や自動車向けの需要の伸び悩みなどで、前の年の同じ月を６か月連続で下回りました。

日本鉄鋼連盟のまとめによりますと、先月の国内での鉄鋼製品のもとになる粗鋼の生産量は、合わせて８４３万４０００トンと、前の年の同じ月に比べ０．２％減少して、６か月連続で前の年の同じ月を下回りました。
これは、粗鋼の主要な用途になるマンションなどの建設向けや、自動車向けの需要の伸び悩みが続いていることが主な要因です。
日本鉄鋼連盟は「１月に比べてマイナス幅は縮小しているが、今後、粗鋼の生産量が本格的に回復するかは、建築や自動車向けの需要の動向が重要になる」と話しています。