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専門家「テロは観光への打撃が狙いか」3月19日 12時06分
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今回の事件の背景について、中東や北アフリカの情勢に詳しい「国際開発センター」の畑中美樹研究顧問は、「チュニジアの屋台骨の観光産業に打撃を与えるため計画した事件ではないか」と話しています。
畑中研究顧問は、事件が起きたチュニジアについて、「2011年の『アラブの春』で最初に独裁政権が打倒された国で、その後も穏健な国家として歩み、政治的にも安定し、治安も比較的よいとされてきた。襲撃された博物館のほか、古代都市、カルタゴの遺跡などもあり、地中海を挟んで向かい合うヨーロッパのほか日本からも多くの観光客が訪れ、観光を外貨獲得の重要な手段としている」と話しています。
そのうえで、今回の事件の背景について、現時点では、不明な点があるとしたうえで、「チュニジアの屋台骨の観光産業に打撃を与えるため計画した事件ではないか。チュニジア国内は比較的安定しているものの、過激な思想に染まった若者らが3000人規模で過激派組織IS=イスラミックステートに参加するためイラクやシリアに渡ったとも指摘され、このうちおよそ400人が去年のうちに帰国したとみて、当局が取締りを強めていた。ことし2月には過激派による政府機関へのテロ計画が事前に発覚するなど危険な素地はあった」と話しています。
そのうえで、今回の事件の背景について、現時点では、不明な点があるとしたうえで、「チュニジアの屋台骨の観光産業に打撃を与えるため計画した事件ではないか。チュニジア国内は比較的安定しているものの、過激な思想に染まった若者らが3000人規模で過激派組織IS=イスラミックステートに参加するためイラクやシリアに渡ったとも指摘され、このうちおよそ400人が去年のうちに帰国したとみて、当局が取締りを強めていた。ことし2月には過激派による政府機関へのテロ計画が事前に発覚するなど危険な素地はあった」と話しています。