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人工知能やロボットには奪われない「8つの職業」

人工知能やロボットが人間の仕事を奪う、という言説がよく聞かれるが、果たして本当にそうだろうか。未来研究というジャンルの学問によれば、未来においては新しい職業が創造されるかもしれない。そしてそれは、わたしたちがいま、機械に譲り渡そうとしている仕事よりも興味深いかもしれない。

 
 
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TEXT BY DANIELA MANGINI
TRANSLATION BY TAKESHI OTOSHI

WIRED NEWS (ITALIA)

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image from Shutterstock

テクノロジーが仕事を奪う──これは、いかなる経済革命においてもそうだったように、現在、そして未来においても真実かもしれない。しかし、未来についての専門家たちは、新しい現実に対応する新しい方法を創造している。

「未来研究」(固有のルールと厳密な信頼性をもつ分野で、イタリア・ナポリでも2014年11月、科学をテーマにした博物館「科学都市」で会議が行われた)の実験の多くから浮かび上がってくるのは、将来を展望すると新しいニーズと結びついた新しい職業が数多くある、ということだ。

それでは、どのような職業が考えられるのだろうか。また、その職を得るためには、どのような能力を訓練しなければならないのだろうか。CST(Canadian Scholarship Trust Plan)のレポート「Inspired Mind」に基づいて、以下の8つを紹介する。

1.記憶の演出家(Nostalgist)

平均寿命が長くなったとき、人は、できることなら最良の記憶とともに生きたいと望むだろう。しかも、それを自分の部屋で直接体験することができるとすれば、なおさらだ。

住居に関連する新しいテクノロジーは、部屋の中に「没入的な舞台環境」の構築を可能にするだろう。そこで人は、過去にまつわる感覚を再体験し、自身の人生のアイデンティティを肯定的にとらえることができる。自らの体験を追従するような視覚的、音響的、触覚的刺激は、ポジティヴな感覚を生み出すのに適した心地よさをつくり出し、健康にもよい影響をもたらす。

この分野の新しい専門家たちは、環境をデザインする能力と風俗史家の能力、そしてセラピストに典型的な、狙いを定めた聴き取りの能力とを統合させたものになるだろう。クライアントを本当に幸福にするために、どの年代にインスピレーションを受けるべきかを理解しなければならないからだ。

※この翻訳は抄訳です
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