iPhoneはもう古い
Apple iPhone 6 V.S. SONY Xperia Z3 Compact





はじめに


ネコも杓子もiPhone、愛フォン、アイフォンの今日この頃です。

調べてみると、昨年の10月~12月のiPhone出荷台数は何と7,450万台で、ワールドワイドにおける売り上げの内訳は以下との事です。


上のグラフをご覧頂きます様に、2015 Q1においては日本の伸びはそれほどでもないのに対して、中国での伸びが突出しているのが分かります。

このお陰もあって昨年の第4四半期におけるAppleの利益は、下の記事をご覧頂きます様にUSA企業で過去最高の$18bn(180億ドル:約2兆円)に達したとの事です。



2015/1:アップル史上最高益達成のBBC記事


数千億ドルとか数兆円となると全くもってピンと来ないのですが、上のBBCの見出しにあるnet cash reserved の$142bnとは、アップルの現金準備額が17兆円という事で、金融危機のギリシャの国家予算である12兆円を遥かに超える金額です。


2015/3: アップル株の推移


これに伴って株価も順調に推移し、本年(2015年)2月には、Appleの時価総額が米国企業で初めて7,100億ドル(84兆円)の大台に達したとの事です。


2015/2: アップル時価総額7000億ドル突破のWSJ記事


ちなみに日本の国家予算は96兆円ですので、とてつもなく大儲けした事が分かります。

さすがにこれだけ独り勝ちされると、アンチiPhone、アンチAppleの気持ちが芽生えるのも、世の常、人の常というものではないでしょうか。

そして、iPhone 6はそれほど断トツに優れた性能を有しているのでしょうか?

という訳で、今回はiPhone 6の唯一無二のライバルと言っても良い、我らがSONYのXperia Z3との性能比較を徹底的に行ってみたいと思います。

また今後どうすれば、更にXperia Z3の売り上げを伸ばせるかについても、素人ながらの感想を述べたいと思います。

どういう結果になるか、乞うご期待。


iPhone 6 V.S. Xperia Z3 Compact


ご存じの様に現在iPhoneには、最新のiPhone 6(5.5インチ)とiPhone 6(4.7インチ)、及び継続販売されている旧型のiPhone 5S(4インチ)の3機種が存在します。


一方Xperia Z3には、Xperia Z3(5.2インチ)、Xperia Z3 Compact(4.6インチ)、及びタブレット端末のXperia Z3 Tablet Compact(8インチ)の3モデルがあります。


このため本書においては、先ずは売れ筋である小型画面のiPhone 6とXperia Z3 Compactを比較してみたいと思います。

大型画面スマホとタブレットの比較も、後ほど行なう予定でおります。


販売ルート


ところで、両者の比較を開始する前に、販売ルートを確認しておきましょう。

ご存じの様に、現在iPhone 6は大手キャリア3社より販売されており、順調に販売を伸ばしています。

また現在中断していますが、アップルストアからSIMフリー機が販売されています。

一方Xperia Z3については、ソニーのHPを見ると以下のルートで販売されているそうです。


これを見て、皆さんはどう思われますでしょうか?

一応大画面(5.2インチ)のXperia Z3は大手3社で扱っているのですが、非常に気になる事が3点もあります。

①本来売れ筋である筈のXperia Z3 Compactは、ドコモの1社しか扱っていない。

2ソフトバンクは、最近になってようやくXperia Z3を扱う様になった。

3ドコモ、auとも未だに旧機種のZ2はおろか、Z1まで在庫を抱えている。

自動車ディーラーやスーパーの例を見るまでもなく、ネット販売が増えたと言えども、製品の販売量は販売店の数、ひいては販売員の数に比例します。

また新機種が出た後も、旧機種が店頭に並んでいれば、販売意欲も購買意欲も削がれます。

という訳で、Xperiaが売れない最大の理由はこの辺にあるのは間違いありません。

これは国内の話ですが、国内がこれですから、海外も推して知るべしでしょう。

すなわち販売店との契約交渉を含めた、ソニーのマーケッティング部門の弱さが如実に浮き彫りになっています。


価格


仕様はこれから見ていくとして、先ずは価格の確認です。


Xperia Z3 Compactは、iPhoneと違ってマイクロSDカードが使えますので、仮にこれに各容量の市販SDカードを挿入すると以下の価格になります。(全て税込です)

機種
容量
iPhone 6 差額
(=左-右)
Xperia Z3
Compact
差額
(=左-右)
iPhone 5S
2GB N/A - 68,688円 - N/A
16GB 81,864円 6,312円 69,488円 -496円 69,984円
32GB N/A - 70,288円 -6,176円 76,464円
64GB 94,824円 12,412円 75,388円 - N/A
128GB 107,784円 18,412円 81,388円 - N/A


この表をご覧頂きます様に、Xperia Z3 CompactはiPhone 6と比べて、同じメモリー容量で6,312円~18,412円も安い事になります。

         

ですので、その気になればその差額でSmartWatch 3(23,780円)は買えないにしても、SmartBand Talk(税込実勢価格:16,838円)は購入できます。

すなわち、以下の算式が成り立つのです


 iPhone 6 (128GB)=SmartBand Talk + Xperia Z3 Compact (128GB)


どうです。かなり美味しい話ではないでしょうか?

さらに一世代前のiPhone 5Sと比べても、まだ496円~6,176円も安いのです。

これはXperia Z3 Compactが安いと言うより、むしろiPhone 6がいかに高いかを物語っています。

たとえば、iPhone 6の16Gモデルが81,864円なのに対して、128GBモデルは107,784円で、差額は25,920円にもなります。

しかしながら、microSDカードにおける16GBと128GBの差は、その半分以下の11,900円です。

アップルが以下に暴利を貪っているかを、如実に表しています。


筐体サイズ


それでは次に大きさを比較してみましょう。


上の写真をご覧頂きます様に、Xperia Z3 CompactはiPhone 6とiPhone 5Sの間のサイズです。

このくらいの大きさですと、筐体のサイズについては好みの問題かもしれませんが、一つずつ見比べた結果は以下の通りです。

項目 iPhone
6

(左-右)
Xperia Z3
Compact

(左-右)
iPhone
5S
iPhone 6とXperia Z3 Compactの違い
高さ
(mm)
138.1 10.8 127.3 3.5 123.8 iPhone 6が11mm高い。

(mm)
67.0 2.1 64.9 6.3 58.6 見た目ではもっと差がありそうだが、幅は2mmしか変わらない。
厚さ
(mm)
6.9 -1.74 8.64 1.0 7.6 厚さはXperiaが1.74mm厚い。
体積
(cm3)
64 -7 71 16 55 厚みがあるため、体積はXperiaの方が大きい。
重さ
(g)
129 0 129 17 112 重さは同じ。
密度
(g/cm3)
2.0 0.2 1.8 -0.2 2.0 外装がモールドのせいか、Xperia Z3の方が密度は0.2g/cm3小さい。


重さが同じでありながら、iPhone 6の方が薄くて広いという事で、サイズにおいてはiPhone 6の方に分がありそうです。

モバイル端末はやはり薄い程プレミアム製は高くなりますので、E3も多少上下に伸びてもでも、薄さを追求して貰いたいものです。

ちなみに外装が金属のXperia Z3の厚みは7.3mmですので、外装を金属にすれば1mm以上は薄くなりそうです。

ところで背面のレンズ部に関して、iPhone 6の面白い写真がありますので、以下に添付しておきます。

 


左上の写真をご覧頂きます様に、iPhone 6のレンズ部は1mm近く外装から飛び出ています。

にも関わらず、右上の写真からはすっかりそれが消されています。

また厚みの記述においても、突起物は除くの注釈はありません。

こういう事は、はたして許されるのでしょうか?


外装


これも人それぞれかもしれませんが、E3の外装と外装色は何とかならないものでしょうか?


白はマー許せるとしても、その他はどうみてもプラスチックといった感じで、全く高級感がありません。

正面と背面には強化ガラスが貼付されているので多少マシなのですが、側面のPC樹脂丸出しにはガックリしてしまいます。


おまけにこのグリーンとオレンジは何なんでしょう。

今時こんな色のスマホなど、小学生でも嫌がるのではないでしょうか。

何色もあるのならばともかく、4色しかなくてこの色は余りに貧相です。

一方iPhone 6は、たすき掛けの様な白のラインは決して優れたデザインではありませんが、やはり金属の梨地処理は相応の高級が漂います。


次回は是非、E3の外装にもっとコストを掛けて貰いたいものです。

ちなみに兄貴分のXperia Z3の外装はiPhone 6と同じアルミニウム合金を使っており、明らかに高級感が漂います。


メタルフレームのXperia Z3



ロゴ


そしてどうしても言いたいのが、E3の背面ロゴです。

なぜ筐体のロゴがDOCOMOなのでしょうか?


もう唖然としか言いようがありません。

今後はSONYもしくはXperia専用のロゴでなければ、契約しないというぐらいの気骨でキャリアと交渉して貰いたいものです。

実際iPhone 6の背面には、docomoの文字は一切入っていません。

ドコモが最後までiPhone 6の販売に難色を示したのは、AppleよりiPhoneにdocomoのロゴを入れるな、他のスマホと同格で扱うなとの要求があったためです。

実際大手キャリアの携帯カタログを見ると、iPhone 6は他のスマホと全く別格の扱いで頁を割かれているのは、アップルから上記要求があったためです。

そういう意味では、最後までiPhoneを扱わなかったドコモは最も気骨があり、なりふり構わずiPhoneを扱ったソフトバンクが(言葉は悪いですが)最も尻軽だったとも言えます。

もしソフトバンクがアップルのこの要求を呑んでいなければ、ここまでアップルをつけ上がらせる事もなかったでしょう。

という訳で、ロゴを含めた外装については残念ながらiPhone 6の勝ちとしたいと思います。

ただしこの先もずっとiPhoneだけを優遇するほど、日本市場も日本のユーザーも甘くはありません。


モニター


次にモニターについても、見てみましょう。

残念ながら、以下の様にこれもiPhone 6の方に分があると言わざるをえません。

iPhone 6 Xperia Z3 compact iPhone 5S コメント
サイズ 4.7インチ 4.6インチ 4.0インチ 面積比ではXperia Z3が4%小さい。
104.0mm 101.8mm 88.6mm
58.5mm 57.3mm 49.8mm
面積 6,090mm2 5,833mm2 4,411mm2
縦画素数 1,334pix 1,280pix 1,136pix 画素数ではXperia Z3が8%少ない。
横画素数 750pix 720pix 640pix
全画素数 1,001kpix 922kpix 727kpix
解像度 326ppl 319ppl 326ppl 解像度でもXperia Z3が僅かに劣る。


具体的には、モニターの面積、画素数、解像度ともiPhone 6が優れた結果になっています。

どうもソニーが採用しているジャパンディスプレイ製の液晶より、アップルが採用しているシャープ製液晶の方が優れている様に思えるのですが、これにはもう一つ大きな理由があるのです。

それが、ボリュームディスカウントです。

アップルは、新製品の生産開始時に大量発注を掛けて価格の引き下げをベンダーに要求してきますので、他社よりも一段上の性能の液晶パネルが使えるのです。

ソニーは次機種において、この辺を強化する必要性がありそうですが、それほど難しい事ではないでしょう。

なぜならば、ソニーはジャパンディスプレイに出資していますし、シャープはアップルと手を切りたがっているからです。


背面カメラ


今までは、価格以外はiPhone 6の方が上手でしたが、ここから俄然Xperia Z3 Compactの優位性が際立ってきます。

下の表にあります様に、イメージセンサーの大きさはZ3の方が22%も大きく、画素数は何と2.6倍も多く、iPhone 6より明らかに高精細である事が分かります。

大項目 項目 iPhone 6 Xperia Z3 Compact 比較
イメージセンサー サイズ呼称 1/2.6インチ 1/2.3インチ Z3の方が面積比で22%大きい。
縦横比 4:3 4:3
サイズ 5.5×4.1mm 6.1×4.5mm
面積 22.6mm2 27.5mm2
画素数称呼 800万画素
(8M)
2070万画素
(21M)
Z3の方が2.6倍高画素のため、より高精細であり、3倍のデジタルズームも可能。
ちなみに4Kテレビの画素数が8.2Gpix (3840x2160)である。
なお1画素の大きさは、iPhone 6の半分である。
画素配列 3,264 x 2,448 5,248x3,936
全画素数 7,990,272 20,656,128
1画素面積 2.6μm2 1.3μm2
ISO 32-2,500 50-12,800 Z3の方が感度は5倍高い。
レンズ 焦点距離
(35mm換算)
29mm 25mm Z3の方が広角で、1/3絞り明るい。
実焦点距離 9.1mm 7.9mm
明るさ F2.2 F2.0


更に1画素の大きさは、Z3の方が小さいにも関わらず、ISO感度は最大12,800と5倍も高い事が分かります。

レンズも1/3絞り分明るいので、例えばiPhone 6の暗闇撮影で手振れが発生する1/30秒のシャッタースピードであっても、E3であれば1/200秒のシャッタースピードで撮影できる事になります。

数値だけだと良く分からないかもしれませんが、このイメージセンサーをSONYのHPから追っていくと、以下の現行デジカメと同じセンサーである事が分かります。

    
DSC-WX350(市場価格21,800円)


もちろんレンズ等は異なりますので、このカメラが丸ごと入っているとは言えませんが、この2万円相当のカメラの心臓部がXperia Z3 Compactにも入っていると考えれば、かなりのお得感が生まれるのではないでしょうか。

一方iPhone 6の様に1/2.6インチで800万画素のセンサーを使っていりカメラは、他メーカーを色々探しても現行機では見つかりませんでした。

今時1/2.6インチでたったの800万画素というのは、かなり珍しい存在の様です。

ただし一昔前のビデオ機に似た様なセンサーを使っている機種がありましたので、次のビデオの項目でお伝えしたいと思います。

なおこれ以外の顔認識、デジタル手振れ補正、パノラマ、各種モード撮影はソフトでいかようにできるので、ここでは割愛します。

ただしソフトでデジタル処理をする場合、画素数が多ければ多い程、処理後の画像は自然になり優位性が高まります。

またiPhone 6は、Focus Pixelsを使った位相差制御による高速オートフォーカスを売りにしていますが、センサーサイズが極小の1/2.6インチ(6.0×3.4mm)でレンズが29mm/F2.2ですので、余程の近接撮影以外に余りメリットは感じません。

という訳で背面カメラについては、E3の圧勝としたいと思います。


フロントカメラ


iPhone 6は120万画素、Z3は220万画素ですので、これもZ3の方が優れていると断言できます。

折角ですので、ここでなぜソニーの方がカメラ系は優れているのかをご説明しておきましょう。

実に簡単な事で、iPhoneのイメージセンサーは昔からソニーが供給しているからです。

ですから、アップルがソニーからイメージセンサーの供給を受けている限り、何年経過しようが決してソニーを超える事はできないのです。

恐らくZ3の売り上げがiPhoneに迫ってきたら、さすがのソニーもアップルへのイメージセンサーの供給は停止するでしょう。


ビデオ


これもE3の圧勝と言っても良いでしょう。

昇温上の制限があるものの、4Kビデオを撮影できるのです。

そう言われてもピンと来ないかもしれませんが、これがどれ程スゴイかと言えば、下の4Kハンディーカムの心臓部がこのZ3の中に入ってる様なものだと言えば分かって頂けるでしょうか。

  
 FDR-AX30(市場価格:120,000円)


前述のデジカメ同様、レンズ等は異なるものの心臓部のイメージセンサーと画像処理は同じ物が流用されているのです。

興味深いのは、前述のデジカメには4Kビデオの機能は載せないで、E3に搭載した事からソニーの意気込みが伝わります。

また昇温上の問題がある場合、通常でしたらスペックから落とすのですが、それを載せてきた事にSONYの電気グループの執念すら感じられます。

この執念を外装グループも見習ってほしいものです。

なおiPhone 6のビデオ機能ですが、イメージセンサーの大きさと画素数から似たハンディーカムを探してようやく見つけました。


キヤノンiVIS HF S10(当時の価格:14万円)


キヤノンから発売された上の機種は、総画素数859万画素の1/2.6型CMOSセンサーを採用しており、iPhone 6とほぼ同じイメージセンサーを搭載しています。

問題はこのモデルの発売日なのですが、いつごろだと思われますか?

何と今から6年前の2009年春なのです。

すなわちiPhone 6のビデオの性能は、6年前の性能だという事です。

新製品レビューで、近場の風景を撮っただけで、切れがいいだの高精細だのと呑気な事を言われるより、使われている技術が何年前のものか分かった方が、よっぽど分かり易いと思いますがいかがでしょうか?

ちなみにこの当時のSONYのハンディーカムの最高機種は、1/2.9型の1200万画素でした。

またアップルはと言えばiPhone 3GSの時代です。

という訳で、ビデオ機能についてはE3の方が6年分の優位性があるとしたいと思います。


オーディオ


続いてオーディオ機能です。

個人的には、E3の最大の売りはこれだと思っているのですが、いかがでしょうか?

その理由ですが、何とE3にはハイレゾ音源を単体で再生する機能が搭載されているのです。

ハイレゾ音源とはCDの6.5倍のデータ量をも持つ音源の事で、聴けば確かに今までとは桁違いに繊細な音を奏でてくれます。


Xperiaの従来機種もハイレゾ音源には対応していたのですが、再生するには以下の様にUSBケーブルでハイレゾ対応のアンプとの接続が必要でした。


しかしながらE3においては、以下の写真の様に専用のヘッドフォンを接続するだけでハイレゾ音楽を聴けるのです。


さ、更にです。

このハイレゾ対応の機能を利用して、従来のCDやMP3の音源を補完してハイレゾ相当の音に変換してくれる優れものなのです。


ハイレゾを聴く場合、新たに1曲数百円の出費が必要ですが、これでしたら何の出費もなく今までよりも更に良い音が聴けるのです。

おまけにハイレゾ対応ではないものの、専用のイヤホンを繋げばノイズキャンセリングも働くのです。


スマホを買うだけで、一桁アップした音楽が聴けるなんて、かなり美味しい話ではありませんか。

という訳で、オーディオについてはE3の圧勝としたいと思います。

おっと、忘れていました。

最後にこの機能を持った、ウォークマンの値段をアマゾンで調べておきましょう。

    


上のリンク画像をご覧頂きます様に、E3を購入すれば23,000円のウォークマンが付いてくるという訳です。


テレビ


今時スマホでテレビが見れるかどうかは、然程重要ではないでしょう。

とは言え、E3にはワンセグ機能が備わっていますので、ちょっとした合間に無料のスポーツ中継やニュースを見れるのも悪くはありません。

それに対してiPhone 6にはワンセグ機能は搭載されていないため、もし見るのでしたら以下の様な追加の装置を購入しなければなりません。

         

それでもiPhone 6を買いますか?


ラジオ


これはご存じない方も、多いのではないでしょうか?

Xperia Z3 Compactには、何と本物のFMラジオも付いているのです。

今時ラジオと言われるかもしれませんが、緊急時には相応の働きが期待できますし、少ないながらも意外に固定ファンも健在です。

とは言え、ネット経由でラジオも聞けるこのご時世です。

にも関わらず最新鋭のスマホにFMラジオを搭載したのは、SONYの良心なのか、はたまた余計なお世話なのかもしれません。

ただし、この小さいなボディーに筐体内部からのノイズを受け易いアナログ回路を詰め込んだのは、大したものです。

もちろんiPhone 6にはFMラジオなど付いていません。


おサイフケータイ


iPhone 6にソニーとフィリップスがNFC(Near Field Communication:近距離無線通信技術)が搭載され、新しい電子決済システムであるApple Payが使えるようになると発表されました。

こう聞くと、間もなく日本国内での電子決済に使える様になると思われるかもしれませんが、その予定は限りなく無いと言えます。

考えてもみて下さい。

日本では、既にフェリカを使った電子決算システムが、公共交通機関、コンビニ、ホテル、果ては自動販売機にまで普及しているのです。

そこに今頃、NFCのApple Payなる規格を持ってきて、一体どこが採用するでしょうか?

早い話が、国内では全く使える見こみのない無駄な回路がiPhone 6には盛り込まれており、そのために無駄な購入費用と電気代を使っているという訳です。

それでも何とかiPhone 6でおサイフケータイ機能を使おうと思ったら、以下の様な外付けジャケットを購入するしかないのです。

     


もちろんXperia Z3 Compactは、おサイフケータイ機能が入っています。

貴方はそれでもなお、iPhone 6が優れていると思われますか?

ところでこのおサイフケータイ(NFC)の機能について、もう一つ耳より情報をお伝えしておきましょう。

最近のBluetooth対応機器でしたらNFCを使って、Xperia Z3 Compactを近付けるだけでペアリングできる様になっているのです。


ご存じの様にBluetooothの接続は、WiFi接続ほどではないにしろ、両者をペアリングモードにして相手機器を検索して接続と、そこそこ手間取ります。

それが両者を近付けるだけで接続できるのですから、世の中どんどん便利になっていくものです。

iPhone 6にはこんな芸当はできません。


防水機能


これも有名な話ですからご存じでしょう。

Xperia Z3 Compactは防水/防塵仕様ですが、iPhone 6は全く以って無防備ですので、万一水に浸したら一環の終わりです。


Xperia Z3 Compactには、防水性能としてIPX5/8と書かれていますが、これがどの程度のレベルか下の表で確認しておきましょう。

IEC規格 種類 保護の程度 対象機種
IPX8 水中形 潜水状態での使用に対して保護されている。  
IPX7 防浸形 水に沈めても影響がないように保護されている。 Xperia Z3 Compact
IPX6 耐水形 あらゆる方向からの強い噴流水による有害な影響がない。  
IPX5 防噴流形 あらゆる方向からの噴流水による有害な影響がない Xperia Z3 Compact
IPX4 防沫形 水の飛まつに対して保護されている。  
IPX3 防雨形 散水(60°以内の傾斜)に対して保護されている。  
IPX2 防滴II形 15°以内で傾斜しても垂直に滴下する水に対して保護されている。  
IPX1 防滴I形 垂直に滴下する水に対して保護されている。  
IPX0 無保護 特に保護されていない。 iPhone 6


上の表をご覧頂きます様に、日常で起こりえる水害には問題無く対応している事が分かります。

具体的には、人工的に強い水流を故意に吹き付けない限り、豪雨やシャワー程度ではびくともしないのです。

またうっかりトイレに落としたり、誤って服と一緒に洗った場合でも、へっちゃらなのです。

さらにイヤホンジャックに防水キャップを付けていなくても、大丈夫なのです。

また表中には触れられていませんが、寒い所から暖かい部屋に入ると、メガネが一気に曇る様に、防水機能のない電子機器は知らない内に内部が結露している可能性もあるのです。

そんなリスクのあるiPhone 6を買いますか?

そう言うと、だったらアップルケア(2年間で9,400円)に入れば良いと言われるかもしれませんが、たとえこれに加入したとしても水没の様な不慮の事故では修理に7800円支払う必要があるです。

変だと思われませんか?

機能が劣っていながら、それを補うために保険に入ればアップルは更に儲かるのです。

それでもまだiPhone 6を買いたいですか?


指紋認証


これはiPhone 6の独擅場です。

と言いたい所ですが、とんでもありません。

アンドロイドスマホでも指紋認証機能を搭載した製品があるのはご存じでしょうか?

サムスンのGALAXYは比較的最近なのですが、富士通のARROWSはかなり以前から指紋認証機能を搭載していました。


 富士通 ARROWS NX F-02G


現在、指紋認証機能のないE3ですが、今後は是非ほしい機能には間違いありません。

パテントの関係で、他社と同じ構造のものは無理だとしても、富士通のパテントを買うなり、指紋認証が難しければ、瞳の虹彩認識、或いは顔認識、更には音声認識等を考えて貰いたいものです。

この辺は、どこの会社でも既に開発中でしょうから、E3に搭載されるのも時間の問題でしょう。


音声入力


個人的な感想ですが、iPhone 6の最大のアドバンテージはSiriだと思います。

すみません、よくわかりません。

そろそろ仕事に戻りませんか。

とイラつく返事も返ってきますが、音声入力で検索やメモ書きができるのは、やはり便利です。

E3も音声入力は可能ですが、複数のアプリを跨いで操作できるSiriの方が、使い勝手が上なのは間違いありません。

これはやはりOSとハードを同じか会社が作っているiPhone 6の強みでしょうが、時期にアンドロイドOSも追い付いていく事でしょう。


その他


その他あまり知られていない、細かい事をお伝えしておきたいと思います。

項目\機種 Xperia Z3 Compact iPhone 6 優位機種
イヤフォンジャック位置 ジャック位置は本体上部 本体底面 Xperia
セカンドマイク 有り(外部ノイズ検知用) 無し Xperia
充電専用端子 有り(USB端子接続不要) 無し Xperia
通知LED 有り(電池残量、新着メール、不在着信表示可能) 無し Xperia
近接センサー 有り(耳に近付けるだけで着信応答可能、及び画面の明るさ制御) 無し Xperia
ストラップホール 有り(落下防止可能) 無し Xperia
ステレオスピーカー配置 本体正面の両端に離れて配置 本体底面に
左右近接配置
Xperia
カメラ起動スイッチ 本体側面に有り(クイック起動可能) 無し Xperia
電源スイッチ位置 本体側面中央(持ち直し不要) 本体側面上部 Xperia
メモリースロット 有り(microSDカード抜き差しにより、ファイル交換、増量、バックアップが可能) 有り Xperia
卓上ホルダー 有り(充電+スタンド機能有り) 無し Xperia
PS4リモートプレイ 有り(遠隔地でPS4のビデオゲーム可能) 無し Xperia
Flash再生 可能 有償対応 Xperia


細かい所では、明らかにXperia Z3 Compactが上です。


操作性


お待たせしました。

恐らく、ここまでお読み頂いた中には、iPhone 6の操作性の評価が抜けているではないかと思う方がいらっしゃるでしょう。

確かにiPhone 6は、OSとハードを同一メーカーが作っているという特徴がありますので、直観的な使い易さについてはiPhone 6の方が上と言えます。

すなわち誰にでも簡単に使えると言え。


拡張性/発展性


先ほど、誰にでも簡単に使えるという事ではiPhone 6が上です、とお伝えしました。

この事は、一昔前のMACとIBM系PCでも見られた事です。


幼児でも使えたMac SE


当時もIBM系PCよりMACの方が、断然使い易いと言われていました。

ただし、その後どうなったでしょうか?。

ご存じの様にMACは出版/音楽業界や趣味的なPCとしては何とか生き延びたものの、結局はOSがウィンドウズになったIBM系PCに完敗してしまいました。

その理由は、使い慣れてもう少し複雑な事をしようとすると、使い易い機器はおのずと限界があるのと、1社だけの開発では拡張性も発展性も複数社の開発力に及ばないからです。

今でこそ、スマホのアプリはiOS用とアンドロイド用の両方に供給されていますが、一度主流がアンドロイドに変わった途端に、iOS用アプリの供給は途切れます。

という訳で、現時点における拡張性や発展性については同等であっても、今後については数十社がハードを開発しているアンドロイド系スマホに間違いなく優位性があると言えます。


まとめ


今までの星取りをまとめてみると以下の様になります。

項目 iPhone 6 Xperia Z3 Compact 内容 iP Z3
販売ルート Z3はドコモのみの取り扱い 3 2
価格 × iPhone 6は高過ぎる 1 3
筐体 iPhone 6の方が薄い 3 2
外装/ロゴ 外装はiPhone 6の方が上 3 2
モニター iPhone 6の方が高精細 3 2
背面カメラ Z3の方が高画素、高感度 2 3
フロントカメラ Z3の方が高画素 2 3
ビデオ Z3は4k対応 2 3
オーディオ Z3はハイレゾ対応 2 3
テレビ/ラジオ Z3はワンセグとFM搭載 2 3
おサイフケータイ × Apple Payは日本では役立たず 1 3
防水機能 × iPhone 6は無防備 1 3
指紋認証 × Z3は未対応 3 1
音声入力 iPhone 6の方が優れている 3 2
その他 × Z3の方が明らかに上 1 3
操作性 iPhone 6の方が初心者向け 3 2
拡張性/発展性 Z3の方が将来性は上 2 3
37 43


単純に○が3点、△2点、×を1点として集計すると、37:43になります。

いかがでしょう。

それほど大きな差ではないものの、どう客観的に見てもE3の方が優れていると分かって頂けるのではないでしょうか。

恐らく次期E4については、筐体、外装、モニターについて改善されるのに対して、iPhone 7については殆ど改善される目途が無い事から、この差は更に広がるのは間違いありません。

iPhoneはもう古い。

これが本書の結論です。


予告編


そもそもあのアップルがなぜ、ここまで息を盛り返してきたのでしょうか?

そう思うとなぜ、ソニーのウォークマンはむざむざとiPodに負けてしまったのでしょうか?

時間ができたらまとめてみますので、また覗いてみて頂ければ幸甚です。




iPhone 6 V.S. Xperia Z3

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