76
T 0601-1
:2012
これらの接続は,実施する
測定によって異なる。
図
15
から
図 18 を参照。
電源
①
⑤
③
④
④
④
MD
P
1
P
1
P
1
P
1
P
1
P
1
P
1
MD
MD
S
7
S
10
S
1
V
1
V
S
6
T
1
R
P
1
FE
PE
CF 形装着部
CF 形装着部
BF 形装着部
BF 形装着部
B 形装着部
B 形装着部
記号の説明は,
表 5 参照。
S
1
,S
5
,S
7
及び S
10
の位置については,
図 15,図 16,図 17 又は図 18 を参照する。
図 20−同一の形式の全ての装着部(B 形装着部,BF 形装着部又は CF 形装着部)の
患者接続部を互いに接続した場合の合計患者漏れ電流の測定回路
[8.7.4.7h)参照]
77
T 0601-1
:2012
表 5−図 9∼図 11,図 13∼図 20,図 A.15,附属書 E 及び附属書 F の記号の説明
①
ME
機器の外装
②
別の電源装置又は ME
システムにおける他の電気機器で,ME 機器に給電するもの[5.5 f)及び附属
書 F 参照]
③
短絡又は負荷をかけた
信号入出力部
④
患者接続部
⑤
保護接地していない金属の接触可能部分
⑥
患者回路
T
1
,T
2
単相又は多相の絶縁変圧器で十分な電力定格をもち,かつ,出力電圧が調整可能なもの(8.7.4.2 に
ついては,更に
附属書 A を参照。)
V
1
,V
2
,V
3
実効値を指示する電圧計。切換スイッチを備えた一つの電圧系でもよい。
S
1
,S
2
,S
3
電源導線の断線を模擬する単極スイッチ(
単一故障状態)(附属書 F 参照。)
S
5
,S
9
電源電圧の極性を切り換える切換スイッチ
S
7
ME
機器の一つだけの保護接地線の断線を模擬する単極スイッチ(単一故障状態)
S
8
ME
機器に給電する ME システムの中の別の電源装置又は他の電気機器の一つの保護接地線の断線
を模擬する単極スイッチ(
単一故障状態)(図 F.5 参照)
S
10
測定用電源回路の接地の基準点に
機能接地端子を接続するスイッチ
S
12
測定用電源回路の接地点接地の基準点に
患者接続部を接続するスイッチ
S
13
保護接地していない金属の接触可能部分を接地の基準点に接続するスイッチ
S
14
患者接続部と接地の基準点との間の接続を開閉するスイッチ(図 A.15 参照)
P
1
ME
機器を電源に接続するソケット,プラグ又は端子
P
2
ME
機器に給電する,ME システムの中の別の電源装置又は他の電気機器に接続するソケット,プラ
グ若しくは端子(
図 F.5 参照)
MD
測定用器具(
図 12 参照)
FE
機能接地端子
PE
保護接地端子
R
試験サンプルの回路及び試験要員を保護するインピーダンス。ただし,その値は,測定する
漏れ電
流の許容値よりも大きな電流を流せるように十分に低い。
必要に応じた接続
接地の基準点(
漏れ電流及び患者測定電流を測定するため,並びに電源(商用)の保護接地に接続
していない
耐除細動形装着部を試験するためのもの)
電源(商用)の電力源(附属書 E 参照)
R
78
T 0601-1
:2012
8.7.4.2
*測定用電源回路
電源(商用)への接続を指定した ME 機器を適切な電源に接続する。単相 ME 機器の場合は,電源への
接続が逆になる場合があるので,試験は両方の極性で行う。
内部電源 ME 機器は,測定用電源回路へ接続
しないで試験する。
注記 図 F.1∼図 F.5 は,幾つかの適切な配置を示すが,例えば,三相デルタ結線の電源のような,全
ての可能性を示してはいない。
8.7.4.3
*測定用電源回路への接続
測定用電源回路への接続は,次による。
a)
電源コードを備えた ME 機器は,そのコードを用いて試験する。
b)
機器電源ソケットを備えた ME 機器は,3 m の長さをもつ着脱電源コード又は取扱説明書で指定した
長さ及び形式の
着脱電源コードで測定用電源回路に接続して試験する。
c)
永久設置形 ME 機器は,できるだけ最短の接続で測定用電源回路に接続して試験する。
d)
測定時の配置
1)
患者ケーブル(もっている場合)を含め,装着部は,接地した金属面から約 200 mm 上方に離した
比誘電率が約 1(例えば,発泡ポリスチレン)の絶縁物の表面に置く。
注記 1 測定用電源回路及び測定回路は,シールドしていない電源導線からできるだけ離すこと
が望ましい。接地した大きな金属面の上又はその近傍に ME
機器を置くのは避けること
が望ましい。
注記 2 絶縁物の表面への置き方によって試験結果が異なるような装着部の場合は,最も不利な
可能性のある配置を決定するために必要なだけ試験を繰り返す。
2)
漏れ電流測定に絶縁変圧器を使用しない場合(例えば,非常に大きい入力電力の ME 機器の漏れ電
流を測定する場合)は,測定回路の接地の基準点を電源(商用)の保護接地に接続する。
8.7.4.4
測定用器具(MD)
測定用器具(MD)は,次による。
a)
測定用器具は,直流及び周波数 1 MHz 以下の交流並びに合成波形に対し,約 1 000 Ω の抵抗性のイン
ピーダンスをもち,これに
漏れ電流又は患者測定電流の電流源を負荷する。
b)
図 12 a)による測定用器具か又は同じ周波数特性をもつ類似回路を使用する場合は,8.7.3 a)による電流
又は合成電流の換算値が自動的に得られる。したがって,一つの測定器を用いて,全ての周波数の合
計した電流の測定が可能になる。
1 kHz を超える周波数をもつ電流又は合成電流が,8.7.3 e)で規定した 10 mA を超える可能性がある
場合には,これらは他の適切な手段,例えば,1 kΩ 無誘導抵抗器及び適切な測定器によって測定する。
c)
図 12 a)に示した電圧測定器については,少なくとも入力抵抗は 1 MΩ 以上,及び入力容量は 150 pF
以下である。それは,直流又は 0.1 Hz∼1 MHz の周波数をもつ交流若しくは合成波形の電圧の真の実
効値を指示し,指示誤差は指示値の±5 %以内とする。
目盛は,1 kHz を超える周波数をもつ成分の自動的な換算も含め,測定用器具を流れる電流値を表
示してもよい。その目的は,8.7.3 に規定した許容値と読み値とを直接比較できるようにするためであ
る。
これらの要求事項は,
周波数範囲の上限値を超える周波数が測定電流中に生じないことが
(例えば,
オシロスコープを使用して)証明できる場合は,上限値を 1 MHz 未満に制限してもよい。