小学校の今年度最後の
懇談会に出席した。
親たちが席につくと、
我が子からのメッセージが
それぞれに置かれていた。
4年生の三女。
丁度、一ヶ月位前だったかな。
お母さん、私、学校へ行かず、
家で、自分のペースで勉強していきたい。
突然の不登校宣言だった。(笑)
学校の授業は、算数とか、
せっかく集中し始めたところで、
チャイムが鳴って、
やめなくちゃいけなくて、
それが嫌なんだと。
なるほど、
彼女の言うことも
分かるなぁと思った。
じゃ、あなたが思うようにしてみたら?
ということで、
彼女は、学校へは行かず、
自宅で学び始めた。
早朝から自分で起きて、
計画を立て、意欲的だった。
分からないところは、自分で、
インターネットの授業を受けたり、
私に聞いてきたりして、
確かに彼女の勉強は進んだ。
何の為に、学ぶのか?
学校は、何の為に行くのか?
誰の為に学校へ行くのか?
将来、どんな方向に進みたいのか?
どう生きたいのか?
そんな事を語り合う日もあった。
三姉妹の末っ子の彼女と、
2人っきりでこんなに話せる機会は、
そうあるものでもない。
ゆっくり時間をかけて、
私達は、話し合った。
いつの間にか、
いろいろ考えるように
なったんだなぁ。と感心したりもした。
まだまだ、幼いことは勿論だけど。
きっと、この子にとって、
物凄く大切な時なんだろう。
色んなことに疑問を持ったり、
立ち止まったりすることは、
悪いことではない。
むしろ、彼女が、自分で考え、
成長する素晴らしいチャンスでもあるのだ。
私は、三女のプロセスを見守ることにした。
担任の先生にも、
事情を話しご理解をお願いした。
有り難いことに、先生も、
彼女のプロセスを信頼し、
任せて下さった。
彼女の一日は、
意欲的に勉強したり、
ピアノを弾いたり、
歌を歌ったり。
そう、彼女は今
クィーンにハマっていて、
英語のオリジナル曲を
何曲も耳で覚え完璧に歌えるのだ。
クィーンなのだ。(笑)
お洗濯や、お掃除、お料理もする。
彼女の生活は、とても充実していた。
彼女は、私が4年生の時より、
ずっとずっとテキパキと、
いろんな事ができる人だ。
時々は、一人、宙を眺め、
考えに耽っていることもあった。
退屈そうな日もあった。
そんな時間も、大切だったと思う。
そうして、一週間位経った頃、
私は、三女のクラスの
懇談会に出席した。
すると、
ある男の子の親御さんから
声をかけられ、
三女の歌は、
感動するらしいから
ぜひ聞きたいと言われた。
その息子さんが、
三女の歌うアナ雪の
「Let it go」英語バージョンが
凄いんだと、家でしきりに
語っているのだと言うのだ。
他のお母さん達からも、
同じようなことを言われた。
そのことを三女に伝えると、
彼女は、嬉しそうだった。
休み時間にちょっと歌っただけなのにと。
そして、やっぱり、
学校へ行きたいと、申し出てきた。
一人で勉強するのは、
確かに捗るけれど、
学校は、勉強するだけの
場所ではない。
お友達の存在の有り難さを思ったらしい。
今は、また元気よく、
自らの意思で登校している。
毎日楽しそうに、
日々の報告をしてくれている。
そんなことがあったからだろう、
彼女からの私へのメッセージは、
こんな内容だった。
「いつもありがとう
私のやりたいように
やらせてくれて、
自由に生きることができました。
これからは、私が恩返ししますからね」
(笑)
結局、彼女の不登校期間は、
一週間だった。(笑)
けど、もし、もっと必要とするなら、
必要なだけ時間をかけたらいいと
私は腹を括っていた。
子どもが、立ち止まり、
考えようとしている時、
ちゃんと、立ち止まらせて
あげたいと思う。
自分と向き合わせてあげたい。
自分でとことん
考えさせてあげたいと思うのだ。
子どもが自分で考えようとした時、
頭ごなしに方向ずけるのではなく。
私が子どもの時、
両親がそうしてくれたように、
私に関わってくれた
恩師達がそうしてくれたように
してあげたいと思うのだ。
それが、私にとって、
大きなターニングポイントと
なったことを、それもまた
深い学びの時間だったことを思うから。
順田ひろみ
娘さんの手紙、感動しました。
力強い文字、気持ちがビリビリ伝わりました。
私は独身で、子どももいませんが
従姉妹の娘が小4で、やはり思う所があったようで
「学校に行きたくない」と言った時、従姉妹も
同じように「休んでいい」と言ったそうです。
そして、やはり同じように数日でまた登校した、とのこと。
信じて認めてもらう事って、本当に大切ですね。
それが一番身近な、お母さんが信じてくれるんだもの。
絶対の自信になると思います。
ちょうど息子も4年生。今年の春から不登校を経て、行きたくないと言いながら登校しています。
時々休みたいと言う息子に「いいよ」と言いながらも、私(母)の心は溜息。10カ月も息子に寄り添いながら、何をしてきたのでしょうか?息子の意志を尊重するつもりが、「友達と関わった方が良い!人が居る中で、逞しく生きる力をつけるべき!」と、気がつくといつも、親の価値観を基に息子をコントロールしてきたと思います。
親に心配かけまいと必死に頑張っている息子に、本当の意味での自分の人生を生きて欲しいと心から願います。
涙が出そうです。
今からでもまだ、間に合うかな?
こんにちは。はじめまして。
私、長野と東京で裕気塾と言う【Kids武道教室】【健康教室】【武道CLUB】を開設している原田裕次と申します。
現在、標高1000mの信州・いいづな高原に住んでいまして…たまたまご近所でお友達のペンション・オーナーさんから、facebook経由でこの記事を紹介されました。
いやぁ~とても素晴らしい感性をお持ちのお嬢さんで…
そのような環境をお創りになっているお母様、実に素晴らしいです。
沢山の大変なこともおありでしょうが…
YouTubeで「フーグァ」も拝聴させていただきました。
徳之島の方言でお歌いになってられるのですよね。詩と曲がとてもしっくりしていて、こちらも素晴らしいです。
素晴らしい、素晴らしい…ばかりですが
本日、【Kids武道教室】のクラスがありますので
ブログの文章とYouTubeのこと印刷して保護者の方々へ紹介させていただきます。
お体を大切に今後も素敵な活動、そして子育てを!
お子様のご成長、大いに楽しみにしております。
では。
温もりのある大きな手で娘さんがふんわりと包んでいるお母さん。
お母さんに見守られながら娘さんがのびのびと100%で生きている感が伝わってきました。
大人でもそうですが疑問を持った時に一緒に立ち止り、受け止めてくれる人がいる
という心強さは計り知れないものだと思います。
娘さんがどんな大人に成長していくのか楽しみです。
こんにちは。
字には全てが出ると言いますが
大人っぽいしっかりとした字を書かれるお子さんですね。
時に疑問を持ち迷い悩み立ち止まり…
小学四年生ながら自分にとってのメリットを見出そうとしている姿は感心致しました。
お母さんを信じ打ち明け自分の思いをしっかりと伝える事の出来る芯のある娘さんに
娘さんを信じ認め理解力のあるお母さん。
素敵な親子関係ですね!
私にも小4の娘がいます、
しっかりしてそうで、まだまだ幼い
甘えん坊で、なるべく話す機会を…と、思いながら
日々の慌ただしさに負けてしまっています。
三女の不登校宣言…
お母さんも娘さんも素晴らしいと思います。
いろいろ思い迷い、悩み大き年頃です。
しっかり向き合っていきたいと思います。
FBリンクより参りました。
素晴らしい記事をありがとうございます。
やっぱ、自由な音楽家+母=素晴らしいですね。
わたしにも、今年20歳になる娘がいます。見習います。
FBページに引用させていただきました。ありがとうございました。
大きな愛で見守られたんですね。
娘が大人になってみると、幼い頃の諸々も全て成長の糧だったとわかりますが、その時に受容して腹を括るのはなかなか出来ることではないと思うのです。
きっと素晴らしい娘さんに育つのでしょうね。
fbの友達の「いいね!」から
この「三女の不登校宣言」を拝読しました
わが子を肯定して応援する親
親に信用されて安心する子ども
お互いにひとりの人として相手を尊重していて
読んで気持ちよかったです
ありがとうございます
このポストにリンクをはらせていただいてよろしいでしょうか
(リンク先はhttp://pta27kaicho.blog.fc2.com/blog-entry-7.html)
さぞ充実した一週間だったのでしょうね!
常識に捉われることなく客観的に判断できるお母さんだから、感受性のあるお嬢さんと上手に、向き合えたんだと思います。そして、
本音で一人の人間として向き合えたからこそ、受け止めてもらえた!認めてもらえた!と、安心感=愛情を実感できて、お嬢さんの気づきに繋がったんだと思います。これからも、お互いの信頼関係を大切に 過ごして下さいね。
ナイスハーツさん
ありがとうございます。
そうですね、おっしゃる通り、
「信頼関係」こそ大切ですね。
それが無ければ、どんな言葉も、
届かない。
「私は、あなたを信じているよ」というメッセージ
(単なる言葉ではなく、本当に信じていること)ほど、
本来の力を引き出せるものはないと思います。
良い子です・・・学校と言うものの存在意義を、15年前まで36年間教師であった私に教えてくれました。
「ありがとう」とお伝えください。
最近の学校が管理主義に走る中で・・・こんな親子もいるのですねえ!
澤田さん、
ありがとうございます。
子ども達が疑問を持った時、「当たり前」でかたずけず、
一つ一つ、共に考えながら、
歩んでいきたいと思います。