ツイッター(ティッカーシンボル:TWTR)のチャートが、アメリカ人投資家の好む、いわゆる「紅茶カップ(Cup w/ Handle)」を形成しています。

TWTR

いま、柄の部分を完成し、これからいよいよ一段高へ……という教科書通りのパターンになっているわけです。

僕がツイッターを好きな理由は、決算で数字をちゃんと出しているという点です。最近の四半期決算はいずれもポジティブ・サプライズでした。

次に売上高成長率ですが、ざっくり言って年率+50%くらいの成長が見込めます。これはフェイスブック(ティッカーシンボル:FB)の年率+30%前後と比べても立派な数字です。

EPS成長率なら、フェイスブックよりツイッターの方が遥かに高い成長率です。(僕はフェイスブックも好きです。だからこれはFBをdis.る意味で言っているのではありません)

このところのアナリストのコンセンサス予想の上方修正幅も、実はツイッターの方がフェイスブックより大きいです。

なぜか?

それは単純に、モバイル広告戦略を進める上で、ちょうどフェイスブックが一年前頃にスイート・スポットに入ったのと同じような、面白いほど業績が伸びる局面に、いまツイッターがさしかかっているというだけのことです。

広告主は、「ここだけに絞って……」という発想は、しません。キャンペーンを張るなら、「あそこでも、ここでも」という展開をします。フェイスブックとツイッターでは訴求顧客層が違うので、全国ブランドが絨毯爆撃的にキャンペーンを展開するなら、両方のSNSを巻き込むのが正解なのです。

ツイッターは、マネタイゼーションの準備がフェイスブックより遅れたので、いまようやく満足のゆくツールとか機能性が具備されて、乗り気になっている広告主が多いです。

それから今、アメリカではモバイル・ビデオがとても話題になっています。iPhone6が前のモデルよりひと回り大きくなり、スマホで動画を見やすくなったこと、料金プランが動画の消費にフレンドリーになったこと、SNSを通じての動画シェアが増えたことなどの理由から、今年はモバイル・ビデオが本格的にテイクオフすると見られています。

もちろん、フェイスブックもモバイル・ビデオ戦略を積極的に推進していますが、ツイッターもライブ動画実況アプリのペリスコープを買収、この分野を一層充実させています。