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【大相撲】

白鵬が34度目Vの一夜明け会見 気持ちの整理して臨んだと明かす

2015年3月24日 紙面から

優勝から一夜明け、記者会見で笑顔を見せる白鵬=堺市内のホテルで(畦地巧輝撮影)

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 春場所で自己記録を更新する34度目の優勝を2度目の6連覇で達成した横綱白鵬(30)=宮城野=が23日、堺市内のホテルで優勝一夜明け会見を開いた。春場所初日の支度部屋で話して以来、無言だった横綱に、審判部を批判することとなった初場所13日目の稀勢の里戦について質問も飛んだが「親方を通じてね、北の湖理事長(元横綱)とよく話した上で、終わったことなんでね」と気持ちの整理をつけて臨んでいたと語った。

 優勝の美酒を味わったからか赤い目をしていたが、白鵬の表情は晴れやかだった。

 初日に相撲内容を聞かれたとき、「問題ありません」と答えたきり、支度部屋では千秋楽まで無言のままだった。その理由を聞かれると、「思いはたくさんありましたけど、それが伝わらなかったし。まあ、我慢我慢というか、それがこの大きな結果につながりましたから」と説明した。

 初場所の優勝一夜明け会見で、物言い取り直しとなった13日目の稀勢の里戦について審判部を批判した。横綱は「まあ親方を通じてね、北の湖理事長とよく話をした上で、終わったことなんで。相撲だけに集中してやりたいと思った」と気持ちを整理して臨んだ。「その結果(34回目の優勝)というのは、誰が見ても分かる相撲内容だったし、頑張ったと思う」と振り返った。

 実際に、先月24日に大阪市内で開かれた「維持員との集い」では、同席した北の湖理事長に「いろいろご迷惑をおかけしました」と頭を下げ、横綱としてはけじめをつけていたという。稀勢の里戦で物言い取り直しとなった自分への反省が込められているのだろうし、支度部屋では無言だったが、土俵の上で答えを出すという気持ちではなかったか。会見は「フラッシュうるさいなあ」「質問が多いよ」と軽口を挟みながら30分間。場所中は見られなかった笑みも浮かんだ。

 照ノ富士や逸ノ城ら若手が台頭。「いずれ新時代が来ますから。そこで少し、横綱として立ちはだかっていければ。本場所というのは人を成長させたり、人を試したり人を喜ばせたり、悲しませたりする。そういった特別な場所ですから。『ありのまま』でいきたいと思います」。まだまだ土俵から離れるつもりはない。(岸本隆)

 

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