デザイン思考を学べるオンライン学習サービス IDEO U がスタート

IDEO U

ここ数年あらゆる場面でデザインの重要性に注目が集まるようになりました。
デザインが注目されている理由の一つに世の中のあらゆる問題をデザイン思考によって解決するシチュエーションが増えたことがあるのではないでしょうか。
今回はビジネスの現場やサービスづくりの現場でも話題になることが増えたデザイン思考の学び方についてIDEO Uをご紹介します。

IDEO(アイディオ)とは?

アメリカ・シリコンバレーに本社を置くデザイン・コンサルティング企業。世界9拠点約500名が働くグローバルな組織です。
製品、サービス、環境、デジタルエクスペリエンスなど幅広い分野でデザインを手がけており、代表的なクライアントにApple 、Procter & Gamble(P&G)、ペプシ、マイクロソフト、Eli Lilliyなどがあります。

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デザイン思考の実用性

デザインと聞くと洗練された製品やビジュアライズされた広告などをイメージされる方も多いと思います。
今回注目するデザイン思考では問題解決のアプローチ手法としてデザインの考え方をご紹介しています。
デザイン思考を活用する実用例として、組織内での事業課題や製品開発における問題解決にお悩みのマネージャー職の方々やイノベーティブな新規事業を想像するスタートアップ経営者など、問題解決だけでなく創造的なアイデアを生み出す一つの手法としてご活用いただけるものです。

IDEO U は何を学べるのか?

IDEO U ではこれまでIDEOで培ってきたメソッドを活用することで、非デザイナー(創造性豊かなクリエイターがいない場合)でも、創造性を発揮する手法を身に付けることができると提案しています。

第1回のコース「Insights for Innovation」
洞察力を身に付けることで問題解決の新しい手段や想像的な解決策を導き出すことができると提案しています。
このコースでは5つのスキルを学ぶことによって洞察力を学習し体験することができます。
学習期間は2015年3月23日から2015年5月8日 までの間、受講者は$399で自由にオンライン学習を行うことができます。

5つのプロセス

1. 観察(Observing)
このレッスンでは、”自分の目で聴く(観察する)”方法を学びます。パーソナルスペース、目的、他人との関係から、人々が何に重きをおくかを把握します。

2. 極端な考え方から学ぶ(Learning from Extremes)
極端な考え方(視点)が、推測を越えた発想を促し、大胆な新しいアイデアにつながる方法を学びます。

3. インタビュー(Interviewing)
感化されるような更に深いホンネの答えを得るためのインタビュー方法を学びます。

4. 客観的視点(Immersive Empathy)
客観的に物事を捉え先入観を脱却する方法を学びます。

5. 考え方の共有(Sharing Insights)
魅力的で質のある思考法を構築・共有する方法を学び、人々を感化しやる気を起こします。

思考法を学ぶことの重要性

IDEO Uのコンテンツを見る限り、デザイン思考を身につけるためのプロセスは様々であることがわかります。
日本は海外企業と比較するとこういった思考法によって解決策を導き出すのではなく、個々のスキルに依存している傾向が強いと感じます。そういった観点では、組織内で思考法を体系化し教育機会を増やすことで、問題解決のアプローチはより身近で多くの人に活用されるものになるでしょう。

rootでもデザイン = 設計と言う言葉をよく使います。
この考え方は思考法のデザインを重視していることを指しており、デザインの本質的な価値はアウトプットとして見えるビジュアルデザインや製品化される前のプロセスにあると考えています。

事業課題や創造的な発想法を身に付けたい方はぜひIDEO U を活用してみてはいかがでしょうか?
参考:http://www.ideou.com/

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この記事の著者:

root inc. 代表取締役 高知県出身。デジタルハリウッド卒業後、都内の制作会社経て2012年創業。 サービス開発に特化したデザインコンサルティング・制作事業を手がける。

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