B-2.事業計画を立案する
事業計画書の書き方
ビジネスの優位性
たんなる宅配なら誰でもできます。あなただけにできることあれば、ビジネスの優位性がたかまります。たとえば、「担当する地域詳しいにリーダーを1人おき、そのリーダーが宅配する人を集め営業を兼ねて宅配する」など、ここではほかの宅配業者と違う優勢をPRする必要があります。
ビジネスの実現性
いくら良いプランでも実現できなければ意味がありません。第三者が読んで「これなら実現できるな」と思ってもらう必要があります。そのためには、宅配サービスの営業方法、宅配する地域のリーダーの集め方、食料品・日用品など宅配する商品の仕入方法などを具体的に書く必要があります。
ビジネスの将来性
数年で終わってしまうビジネスなら大きな魅力がありません。最初は小さくスタートしても将来的に大きなビジネスになる可能性を秘めている必要があります。
宅配サービスを初年度は、○○県○○市で行いそれが成功すればさらに、△△県△△市にも展開する。最終的には全国100の地域でこのサービスを展開するなど、将来性をPRする必要があります。
ビジネスの収益性
最後になりましたが、ここまでの内容を踏まえて、このビジネスでどれくらい儲かるかを書く必要があります。儲かるとは利益(売上−経費等)のことです。たとえば、初年度は○○県○○市で、1000件の契約を取る。1件当たり月3万円の売上があるとトータル月に3000万円の売上がある。そのうち、食料品などの仕入れに1000万円かかり、宅配する人の人件費に1000万円かかる。そうなると利益は1000万円です。実施にはそのほかに広告宣伝費や交通費、通信費、事務所賃料などがかかるでしょうが、ここでは売上とそれにかかる経費をしっかり書いて、利益がいくらになるかをはっきりさせる必要があります。
このように事業計画書は、あなたが行なうビジネスが本当に成功するのか、いくらぐらい儲かるのかを、出資する人やお金を貸す人、業務提携する人などに理解してもらうために重要な計画書なのです。
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事業コンセプトシート
事業の骨格シート
事業コンセプトシート記入例
事業の骨格シート記入例
最終内容確認 2013年10月
B-1.独立・起業の形を考える
- さまざまな起業スタイルにみる起業法
- 法人と個人事業、どちらを選ぶか
- さまざまな「会社」の形
- 小資本からの起業スタイル
- FC加盟を考える
- LLCとLLPの特徴
- 株式会社、LLC、LLPの比較
- ゼロから農業をはじめる
- NPO法人の設立方法
- 公益法人(社団・財団法人)の設立
- ネットショップ開店準備の進め方
- 注目される社会起業家(社会起業家とは)
- 注目されるコミュニティビジネス(コミュニティビジネスとは)
B-2.事業計画を立案する
B-3.資金計画を策定する
- 開業に必要な資金
- 設備資金と運転資金
- 自己資金と借入金
- 公的融資制度や助成金を活用する
- 金融機関とつき合う
- リースとレンタルの違い
- 地域金融機関の特徴とメリット
- 「受給資格者創業支援援助助成金」の概要
- 人材育成・福利厚生に関する助成金