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【ひつまぶ誌】
「試合面白くない」CM企業もソッポ、落合GMドラゴンズ…さすがに星野さんも本音がポロリ
待ちに待ったプロ野球開幕。各球団の本拠地では「今年こそ優勝」と大いに盛り上がる。
ところがここ名古屋ではとんでもないことが起こっていた。なんと中日ドラゴンズのホームゲームの試合中継に「スポンサーがつかない!」と民放各社から悲鳴があがったのだ。
ドラゴンズの試合は東海テレビ、CBCテレビ、テレビ愛知など地元放送局3社が中心となってそれぞれ年間15試合から10試合を中継する。1試合を放送するには球団に支払う放映権料と中継費用を合わせて約1500万円から1000万円かかるといわれている。これがスポンサー料となる。もちろん1社でなく複数の企業でスポンサーとなるのだから、1社の料金はそんなに高くはない。
全国放送ができる巨人戦や阪神戦。パ・リーグでは大谷人気の日本ハム戦はなんとか売り手がつくという。だが、その他のカードはなかなか売れない。
「というより、ドラゴンズ自体に人気がないんですからどうしようもない」
民放各社は今年の不人気をある程度予測していた。そこで例年よりも中継試合数をあらかじめ減らす作戦に出たが、それでもすべての試合を売り切るのは至難のわざだったという。このままの状態が来年、また次の年と続けば、ドラゴンズの試合中継が“地上波”から消えてしまうことも「十分有り得る」と放送関係者は言い切った。
いったい何が不人気の原因なのか。やっかいなのは「成績不振」がその理由ではないことだ。昨シーズン中日は28年ぶりの2年連続Bクラスに低迷した。その成績が原因なら勝てば問題は解決する。ところがスポンサーを断ってきた企業のほとんどが『中日の試合は面白くないから』をその理由に挙げた。