ジャーマンウイングスのエアバス機が南仏で墜落-150人死亡か
2015/03/25 01:04 JST
(ブルームバーグ):エアバス製の旅客機A320が24日、フランス南部で墜落した。乗客乗員150人全員が死亡した公算は大きく、フランスでの航空機事故としては少なくとも30年で最悪となりそうだ。
フランス航空局(DGAC)によれば、独ルフトハンザ 傘下の格安航空会社ジャーマンウイングスの9525便は巡航高度から急降下しアルプス山脈に墜落した。同機はスペインのバルセロナから独デュッセルドルフに向かっていた。墜落現場は視認されており、オランド仏大統領は生存者が見つかる望みは薄いと語った。「フランス国内で起きた悲劇だ。できる限りの支援をしなければならない」と同大統領は述べた。
信頼性があって多用されるA320が安定飛行できるとされる巡航高度で航行中に起きた事故でもあり、調査担当者らは原因の究明を急いでいる。事故が起きたのは日中、天候は良好だった。政治指導者らは危機対応のため予定を変更。メルケル独首相は25日に現地入りする計画だ。
A320は短距離の路線で多用される単通路型機で、エアバス製では最も人気のある機種。輸送人員数は150人前後で、ジャーマンウイングスによれば乗客144人と乗員6人が搭乗していた。
現地の仏航空管制当局は事故機が3万8000フィート(約1万1600メートル)から5000フィートへと急激に高度を下げたため現地時間午前10時47分に緊急事態を宣言したと、DGACの広報担当エリック・エロー氏が述べた。
ジャーマンウイングスは午前10時53分に同機との通信が途絶えたと、同社がケルンでの記者会見で説明した。
原題:Germanwings Airbus Crashes in France; Survivors Unlikely (3)(抜粋)
記事に関する記者への問い合わせ先:ベルリン Benedikt Kammel bkammel@bloomberg.net;トゥールーズ Andrea Rothman aerothman@bloomberg.net
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更新日時: 2015/03/25 01:04 JST