Mr.適当男と呼ばれ、数々の伝説を残す高田純次氏。出オチの神様であり、嫌味のないウイットに飛んだ発言の数々に、幾度となく笑わせてもらっているのですが…
実は高田氏。キャラからは想像もつきませんが、妻子を養うために『警察に捕まるようなこと以外の職は、一通りやった』と語るほどの苦労人。そんな姿を微塵も感じさせない高田氏に、正直、惚れてしまうのですが、それ以上に惚れるのが、彼のキャラとは似ても似つかない数多くの名言です。
どこか温かく、心に沁みる言葉。大ファンである私自身も、幾度となく励まされた高田氏の名言の数々。では、ご覧下さい。
いいことばかり続くわけがないんだ。でも、これは言い換えれば、悪いことばかりが続くわけでもないということ。やまない雨はないんだから。もし、いま悪いことばっかり続いている人も、気楽に行っちゃっていいってことだと思うよ。
僕だって、なぜ自分がちょいと成功しちゃったのかなんて、わからない。人並み以上の努力をしたかといえば、そんなことはまったくない。ただひとつ、他人よりも少しだけ「楽しく生きよう」と思っていたかもしれません。
「人生いろいろ」っていうけれど、僕の場合は「人生そこそこ」を目指してるつもり。そこそこ仕事があって、そこそこお金があって、そこそこのクルマに乗って、あとはそこそこムヒヒがあって。そんなところでいい。
人間の欲は限りないというけれど、お金持ちになりたいと思ってそうなったとしても、それで完全に満足できる人はなかなかいない。そうなったらなったで、ピーピー言ってる貧乏人の暮らしが妙に羨ましく見えてきたり。隣の芝生っていうか、ないものねだりをするのが人間ってものだから。
何かを成し遂げた達成感よりも、何かに燃えている充実感がいい。
心が燃える仕事を選びなさいよ。失敗しても大丈夫。いくつになってもやり直しは効く。君がその気になりさえすれば、道はあるから。
昼は劇団の稽古で、夜は工事現場で肉体労働。キツかったなぁ。でもキツかったから、先々のことを考えて不安にならずに済んで、かえってよかったのかもしれない。
やってよかったことをひとつ挙げれば、やっぱり30代で自分の道を選んだことかな。人生でやりたいことは早く決めたほうがいい、というけれど、俺はなかなか決められなかった。30代になっても、ずいぶん迷ったよ。でも迷った末に、エイやっ!と思いきったのがよかったのかもしれないね。ただそのときは、自分なりにアウトローとして生きる覚悟はしていたと思うよ。
まあ何でもやればいいし、やってることを天職だって思い込むことも重要だと思うよ。その仕事がだめだったら、また次の仕事を天職だと思い込めばいいんだから。何でも思い込みだって。
オレは世界一男前に生まれちゃって幸せだし、うちの女房は世界一きれい、俺の脚は日本一長いし、足の裏はバラの匂いがする。とにかく思い込む。
「そんな貧乏な人生になったのは、あなたの努力が足りなかったからだ」と他人は言うことでしょう。言わせておけばいいのです。もちろん世の中には努力して成功した人もいることでしょうが、努力して成功しなかった人もたくさんいます。
逆に、ろくに努力もしないで成功しちゃった人も。人生はそんなもんです。運不運とか、親にもらった名前が悪かったとか、いろいろあるじゃないですか。
やっぱり、それなりに働いた方がいいと思うよ。今はホームレスでもやっていけそうだけど。段ボールとビニールシートで立派な家作って、自転車持ってて、 電気も引っ張ってきてみたいな人もいるみたいだから。だけど、やっぱり神様は働いた人に金をもたらすようになってるんじゃないのかな。
思うようにいかないのが人生というもの。「願いが叶う」とか「夢が叶う」っていう類の本がいっぱい出ているけれど、あれはいかにみんなの夢や願いが叶わないかっていう証明みたいなものだ。
「なんで俺はダメな人間なんだ」。そんなふうに思いはじめたらキリがない。それよりもはじめから、「イチローだって7割近くは失敗する。3割成功すれば一流なんだから」と思った方が気が楽になる。
1番、2番を目指すんじゃなくて4番、5番を目指す!
白か黒かをはっきり決めるのはどこか無理をしている。灰色でなにが悪いの?
苦しいときは苦しいんだから、ふざけている余裕なんかないっていうのももっともだけど、泣いても笑っても借金が減るわけじゃないんだから、あえてふざけてみる。笑ってみる。
冗談を言う余裕もなくなると人は死んじゃうって考えるのは、単純すぎるかな?少なくとも、「今日電車に飛び込むのはや~めた。明日にしよう」くらいの効用はある気がするけど。で、明日になったら、宝くじ3億円が当たったりして。あるかもよ。
何もかも上手くいかないと気が済まない完璧主義者は、それがいいことだと思っているフシがあるけれど、それで周りが迷惑することもあるんじゃないかな。
「カネがなくてもくよくよするな。他人に一時預けていると思え。いずれ自分のところに回ってくる。女もそうだ」
やる気が出るのはちょっと不安なときだし、逆に大金持ちになると気が緩んじゃう。そう考えると、今やる気がない状態だっていうのは歓迎すべきことかもしれないよ?次のジャンプが相当高くなるはずだもんね。
「“適当”― 辞書で調べると適材適所という意味なんだよ」
「やっぱり人間は難しいことに挑戦したほうがいいよ。オレはいやだけど。」
いかがでしたか?
最後はしっかりとオチをつけてくれましたが、苦労を乗り越えた高田氏だからこそ、一つ一つの言葉に重みがあり、これほどまでに心に響いてくるのかもしれません。
なお、あまりの”ギャップ”に風邪をひいてしまいそうなので…
ここら辺で…脳内をリセットしておきましょう!
これが”高田純次”の真骨頂だ!(笑)
適当と真面目の落差が激しすぎる高田純次氏の魅惑のパフォーマンス。新作DVDも発売されたばかりのようなので、気になる方は一度、ご覧になってみてはいかがでしょうか?
高田純次 芸能生活だいたい35周年記念DVD 『純白』/ポニーキャニオン
水たまりで泳ぐなど、高田純次にしかできない、ブリーフ満載の“あまりにもひどすぎる"映像の数々を収録!適当伝説が今蘇る、完全保存版!