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 橋下徹大阪市長(大阪維新の会代表)は23日、大阪都構想案の内容を知らせる広報紙の案を議会側に示した。橋下氏の意見が盛り込まれたことに、維新以外の会派は「政治的主張だ」と削除を要求。橋下氏は応じずに発行する考えだ。

 この広報紙はパンフレット型で全40ページ。他会派が問題視した市長意見は冒頭2ページ分で、府知事時代の体験などを紹介して「今のままでもできるのか、一から作り直すのか」と呼びかけている。都構想によって「17年間で累積2762億円の財源活用可能額」が生まれるという長期財政推計についても、他会派側は「根拠がない」と削除を求めた。

 他会派側によると、橋下氏は「不満なら昨年の出直し市長選で私を落とせば良かった」と訴えたという。パンフレットは4月中旬に市内約160万世帯に全戸配布される予定。