3Dプリンターで緻密に作られたFabミニ四駆の大会、東京で開催
パーツを組み合せ、無駄な重さは手作業で削り、少しでも軽く速くを追求していたミニ四駆…子どもの頃に夢中になったミニ四駆は今、第三次ブームを迎えているらしい。
2015年4月29日に品川で開催されるミニ四駆大会は、ボディから3Dプリンターでつくり、パーツはレーザーカッターで切り出す、今までの常識を覆す「Fabミニ四駆」で競う何とも今ドキなレースです。
レースの種類は、気軽な「カルFabクラス」(ステー、ローラー、ボディーのち、少なくともどこか1箇所はFabツールを使ったカスタマイズを行う)と、ガチでギークな「マジFabクラス」(カスタマイズはタミヤ製の市販品の利用は不可、Fabツールを利用した加工や、作成したパーツを利用する)が用意されています。
マジFABクラスの優勝者には、台湾で開催されるFAB MINI 4WD CUPへの出場権(旅費つき)と3Dプリントトロフィーが提供されるという豪華さ。
大会参加レギューレションはざっくり以下のいずれかを満たしている必要があります。
・デジタル工作機械(3Dプリンター、レーザーカッター、CNC、カッティングマシンなど)を使ったカスタマイズを行っていること
・Arduinoなどの基板や各種センサー、電子工作部品などによるカスタマイズを行っていること
・ボディー、パーツなどのバキュームフォームによる成形を行っている
去年の8月に開催された第一回目のFabミニ四駆カップに出場したミニ四駆の一部。左のミニ四駆は、マルチカラー、マルチマテリアルが出力可能な3Dプリンターを用いて作成された、サスペンションホイールを実装したミニ四駆。中央のミニ四駆は、MDFをレーザーカッターで加工し、オムニホイールを実装したミニ四駆。そして一番右はボディー内にAruduinoを搭載し、スピードコントロールを行うミニ四駆。
それぞれ作り手の趣味嗜好とスキルがボディに現れていてかっこいい!
今回「Fabミニ四駆カップ 2015 Spring」を主催するFabCafeでは、大会開催日までの間にFabミニ四駆を作る人のために、FabCafeのFabツール利用料半額の特典や、テスト走行会の実施など、様々なサポートイベントを開催しています。
開催日時は2015年4月29日(水・祝)11時〜17時、場所は品川のコクヨエコライブオフィス、レース観戦のみ(無料)もOKです。ゴールデンウィーク初日、大人も子供も一緒に楽しめそうですね。
細かい参加レギュレーションやワークショップの日程などはFabCafeのサイトで確認出来ますよ。
source: FabCafe
(mayumine)
- 実践Fabプロジェクトノート 3Dプリンターやレーザー加工機を使ったデジタルファブリケーションのアイデア40
- Fabの本制作委員会,ファブラボ鎌倉,ファブラボ渋谷,ファブラボつくば,IAMASイノベーション工房 [f.Labo],東京工業大学附属科学技術高等学校 門田ロボテク,慶應義塾大学SFC 田中浩也研究室|グラフィック社
- FabLife ―デジタルファブリケーションから生まれる「つくりかたの未来」 (Make: Japan Books)
- 田中 浩也|オライリージャパン