辺野古移設:「埋め立て許さない」反対集会に3900人
毎日新聞 2015年03月21日 19時33分(最終更新 03月22日 01時29分)
米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の名護市辺野古への県内移設に反対する集会が21日、辺野古対岸の瀬嵩(せだけ)の浜であり、約3900人(主催者発表)が抗議した。参加した安慶田(あげだ)光男副知事は「知事は近々に必ずや最大の決意すると思う」と移設阻止のための県の権限行使を示唆した。
埋め立て工事に向けた今月12日の海底ボーリング調査再開後、辺野古周辺での大規模集会は初めて。参加者は「美(ちゅ)ら海の埋め立ては許さない」と声を上げた。安慶田副知事は「県はあらゆる手法で新基地を造らせないよう取り組んでいる。決して屈してはならない」と呼びかけた。
参加した県関係国会議員5人を代表して、照屋寛徳衆院議員(社民)が「沖縄の民意を無視して海を壊すことは私たちの尊厳を大きく毀損(きそん)することだ」と訴えた。抗議活動で米軍基地に侵入した疑いで逮捕後、釈放された山城博治・沖縄平和運動センター議長も「団結して日米両政府の暴挙と戦い抜こう」と声を張り上げた。【平川昌範】