韓国のLG化学が、次世代技術の明るい展望に引き寄せられ、誕生から日が浅く潜在的に大きな収益が見込める有機EL照明市場でより大きなシェアを獲得しようとする韓国、日本企業の先頭に立っている。
大手メーカー各社は、従来製品より薄く、軽く、曲げることができる照明光源である有機EL照明パネルの大量生産に向けて動いている。有機ELパネルはすでにスマートフォン(スマホ)やテレビの電子ディスプレーに利用されており、数十億ドル規模の市場になっている。サムスン電子は「ギャラクシー」ブランドのスマホとタブレット端末に有機EL画面を採用している。
これまで有機EL技術の高い製造コストが市場の発展を阻害してきた。だが、オランダのコングロマリット(複合企業)のフィリップスやドイツのオスラムを含む従来型の照明大手は次第に有機ELの研究開発に力を入れるようになっている。
しかし、生産原価の引き下げを目指し、積極的に有機EL技術に投資しているのは、成長の新分野を模索している韓国企業と日本企業だ。有機ELに重点を置くソウルのコンサルティング会社UBIリサーチによると、有機EL照明の世界市場の規模は年間8300万ドル程度と評価されているが、今後急成長し、2020年までに47億ドルに達するとみられる。
韓国最大の化学会社で電気自動車向けの充電式バッテリーの有力メーカーであるLG化学は、有機EL照明の世界最大手メーカーで、20%の市場シェアを握っている。同社はこの次世代技術が、フィリップス、オスラム、米ゼネラル・エレクトリック(GE)が支配する1500億ドル規模の世界照明市場に攻め込む一助になると考えている。
■日本企業も大量生産開始
まだLEDパネルで利益を上げている欧米の競合企業は新技術の商業的価値について確信を持てずにいるが、コニカミノルタ、パイオニア、三菱化学などの日本企業は昨年、有機EL照明パネルの大量生産を開始した。
日本企業がまだ小規模サンプル以上のものを生産していない中で、LG化学は量産用モデルを投入し、競合企業を出し抜くことを目指している。
LG化学は数少ない量産向けの製品の一つとして、月内に読書灯の商業販売を開始する構えだ。今年下半期には約2000億ウォン(1億7800万ドル)投じて生産ラインを新設する。この設備は、昨年操業を開始したコニカミノルタの総工費100億円(8200万ドル)の工場と並び、業界の二大工場の一つになる。
LG化学は、自信を持つ確かな理由があると言う。有機ELパネルの柔軟性のおかげで、デザインの創造性の幅が広がる。従来型LEDと比べると、厚さが10分の1、重さが5分の1で、ずっと薄くて軽量だ。また、有機ELパネルは熱をほとんど放出せず、消費電力量は従来型の照明のたった1割だ。
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