チュニス=翁長忠雄
2015年3月20日17時35分
チュニジアの首都チュニスで起きた博物館襲撃事件で、治安部隊に射殺された襲撃犯2人が、隣国リビアで戦闘訓練を受けていたと内務省関係者が明らかにした。ロイター通信が伝えた。陸続きで国境を接するリビアは内戦状態にあり、過激派が戦闘員を養成する場になっている。米政府は19日、リビアとの国境管理の重要性を指摘した。
内務省関係者によると、2人はモスク(イスラム教礼拝所)で過激派の勧誘を受け、昨年9月にリビアで訓練を受けたという。その後チュニジアに戻り、今回の襲撃事件を起こしたものとみられる。
チュニジアのカイドセブシ大統領は18日、「襲撃犯はイスラム過激派『アンサール・シャリア』と関係がある」と述べている。アンサール・シャリアは2012年にリビアでおきた米領事館襲撃事件などへの関与が指摘されており、昨年7月に過激派組織「イスラム国」(IS)への忠誠を表明していた。
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