チュニス=渡辺淳基、吉田美智子 チュニス=渡辺志帆
2015年3月22日00時36分
観光客が集まる時間帯を狙う計画性と、裏腹の不慣れな手つき――。日本人3人を含む外国人観光客ら21人が死亡したチュニジアの首都チュニスの博物館襲撃事件で、現場に居合わせたガイドらが朝日新聞に当時の状況を語った。射殺された容疑者の1人の親族らは「普通の若者」と口をそろえる。
18日正午ごろ。外国人観光客40人をバルドー博物館で案内したガイドのワセル・ブジッドさん(46)は、駐車場のバスの脇で客が戻ってくるのを待っていた。
10メートルほど離れたヤシの木陰に、スポーツバッグを手にした男2人がいた。1人は20代半ば。観光客にみえた。だがバッグから取り出したのはカラシニコフ銃。おぼつかない手つきで弾をこめ始めた。「作業に何分もかかっていた。何かの遊びだろうと思った」
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