成り上がりはダメなんだよ。小銭に汚いし、すぐ悪さしようとする。まぁ、してもいいんだけど、それを還元しないとなぁ。性格悪いとか酒癖悪い(昔)とかそんなのばかりだろ。なんで文科大臣なんかにしたのかねぇ。閣僚になるような人材がいないのもまた事実だけど・・・
さて、下村文科大臣による「医学部新設口利き問題」が話題になっている。俺は文科省から聞いたからある程度している。なにをって?「大臣の口利きありました」って(笑)。文春が握ってるネタ元も大体想像つく。この「下村文科大臣口利き疑惑」について、文部科学省は事態を収めようと必死だが、ますます泥沼化。いや、事態を収拾したいように見せかけて、実はそのフリしてるだけ、という話もあるけど。
この問題の本質は、下村大臣と医学部新設の認可が絡む国際医療福祉大学と東北薬科大学幹部との「怪しい関係」にある。まぁ、要は、許認可の見返りにゼニ出したとか、裏口で年間何人いれられるとかそういう奴だ。
んで、笑えるのは、国際医療福祉大学の方。学内に、厚労省の元医政局長や文部科学省の元次官などを取り込んでる(笑)。政財官のトライアングルとはまさにこのことで、あらゆる手段をつかって、医学部新設を働きかけている。民主党政権下時代には、変な医療コーディネーターを通じて鳩山元総理を動かし、文科省に働きかけたが、文科省が激しく拒否し、一回はつぶれたのだ。しかし、自民党政権に変わって、なにかとお色気ムンムンな下村大臣がぱっくり食われた。いや、食いに行ったのは下村の方かもしれないが。でも、さすが許認可を握る大臣。国際医療福祉大学の地元、千葉県成田市と組み、特区で認可できるところまできた。そこを文春に掴まれているわけだ。
医学部新設は「ひとつは東北」という、文科省の思惑があった。そう、震災のウンタラなのである。震災がウンタラというと誰も文句言えないという訳のわからん偽善文化があの津波以降はびこっているが、これもその一つ。しかし、東北地方への新規の医学部設置に関しては、あくまでも付け足しみたいなものだったんだけど、ここでも下村は色気を発揮!仲のいい東北薬科大学の高柳理事長と手取り足取り進めてしまった。公文書にもその片鱗が見られる。
ここでもっと驚くことがある。これらの医学部新設の認可に関しては、医師会や関係団体の猛反発があった。「反対があり、思うように審議が進まないので、担当の医学教育課長を左遷して、昨年8月に決定したんですが、左遷された本人は茨城大学の理事なんていう閑職ですよ。普通、医学教育課長が行くようなポストじゃないです。あんなところに追い込んで、かわいそうです(文科省最高幹部)」とのことだ。やることエグいね~。
上記に関し読売新聞が、最終議決をする検討委員会の前日に、「東北薬科大学に決まった」とのスクープ報道を出した。永田町と霞ヶ関、それに医療関係者は「なんだよ下村らの出来レースか」と苦笑いしたものだ。でも、その決定に納得していない村井宮城県知事は、いまだに逆転を狙っているらしい。
だいたい、医学部新設には「概算で500億円(厚労省幹部)」という金がかかる。その他に医師や看護師など、医療従事者の確保も大変だ。さらに、人口減少により、2020年には医師が飽和状態になるとのデータがある。だから、もう今の日本には医学部の新設など必要ない。
それにしても、なぜ今頃になって下村の悪さが出たのだろう。”爪の長い政治家”であることは周知の事実。でもいまさら・・・なんで?と思っていたが、「カジノ利権へ手を伸ばそうとしたことが原因ではないか」という人がいる。文春へリークしたとされるI氏周辺とカジノとの関係を連想すれば、何となく納得できる話。ま、人の財布に手を突っ込もうとするとダメだということですな。持ちつ持たれつでみんなが儲からんとアカンねぇ。
本当は下村はもうやめたいみたいだ。官邸からもまったく下村を擁護する声がなくなっている。四面楚歌とはこのことだ。「ガンだ」ということで入院して大臣辞任が一番キレイに終わるシナリオではないだろうか。
何事もほどほどが一番!だよね!