2015年3月23日12時27分
沖縄県の翁長雄志知事が、米軍普天間飛行場(宜野湾市)の移設予定地・名護市辺野古での埋め立てに必要な岩礁破砕許可の取り消しに向けた最終的な検討を事務方に指示したことがわかった。午後にも記者会見し、当面の方針を示す。実際に取り消せば、「移設阻止」を掲げる翁長知事が移設関連の許可を初めて取り消すこととなり、計画に影響を与える可能性がある。
関係者によると、取り消しに先立ち、現在進められている作業の中止や、コンクリートブロックの設置により損傷したサンゴの原状回復についても、沖縄防衛局に求める方向で検討している。その上で取り消しの可能性に踏み込むことで、移設を強行する政権を牽制(けんせい)する狙いがありそうだ。
埋め立てには、公有水面埋め立て承認と岩礁破砕許可の両方が必要で、破砕許可を取り消しても埋め立て承認は有効なままとなる。
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