石松恒
2015年3月22日20時44分
自民党憲法改正推進本部事務局長の礒崎陽輔首相補佐官は22日、憲法改正について「目に見えるところまで来た。国民投票法ができ、次は憲法改正をするのが当たり前だ」と述べ、国民投票の前提となる国会発議を遅くとも再来年前半までに実現することに意欲を示した。大分市で開いた自身の政治資金パーティーの講演で語った。
礒崎氏は、自民党が4月に、子育て世代の主婦向けに憲法改正の意味や内容を分かりやすく伝える漫画を5万部作ると説明。「若い人は今の憲法がどうしてできたのか知らない。連合国軍総司令部(GHQ)が8日間で英語で作り、それを訳してできたのが今の憲法だ」と、憲法改正に向け世論を喚起する考えを示した。
1回目の国民投票にかける改正項目として、大災害や戦争時に首相に権限を付与する「緊急事態条項」を挙げた。「どの国の憲法にもあるが、日本だけない。東日本大震災のような場合は、首相に法律の定める範囲内で権限を与え、しっかりやっていく体制がいる。あとは環境権という人もいるし財政規律という人もいる。今から議論していけばいい」と指摘した。(石松恒)
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