泗水康信
2015年3月21日23時12分
米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の同県名護市辺野古への移設計画に反対する集会が21日、移設予定地に近い同市の「瀬嵩(せだけ)の浜」であり、約3900人(主催者発表)が抗議の声を上げた。県は現在、移設工事に関連した岩礁破砕許可の取り消しを検討している。集会に参加した安慶田(あげだ)光男副知事は「知事は近く最大の決意をする」と語った。
移設阻止を掲げる翁長雄志氏が昨年12月に知事に就任して以降、移設反対集会に県幹部が参加したのは初めて。安慶田副知事は、作業の中断を沖縄防衛局に求めても聞き入れられないとして、「怒りを覚える。民主主義国家のやることか」と国の姿勢を批判した。
移設に向けた国の海底ボーリング調査の再開から初となった集会には、県選出の野党系国会議員や名護市長、辺野古で抗議を続けるメンバーらが参加。「この美しい海に基地は似合わない」「国が埋め立てを断念するまで闘おう」と呼びかけた。宜野湾市出身で東京の大学に通う元山仁士郎さん(23)は若手を代表して「上京し、米軍機の音が聞こえない暮らしをして沖縄の異様さに気づいた。基地はいらない、おかしいことはおかしい、と言おう」と語った。(泗水康信)
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