大岩ゆり
2015年3月22日15時32分
福島県立福島高校(福島市)の生徒たちが、国内外の高校生らに線量計を送り、個人の外部被曝(ひばく)線量を調べた。「フクシマに住めるの?」と海外の学生に聞かれたことがきっかけだ。結果は23日からフランスで開かれる国際高校生放射線防護会議で発表する。
担当したのは福島高校スーパーサイエンス部物理班の生徒5人。同校は2012年からインターネット電話「スカイプ」などで海外の高校生とやりとりしており、その中で、東京電力福島第一原発事故後、福島市内でふつうに暮らしているのを驚かれることがよくあったという。福島県内の現状を知ってもらおうと調査を計画し、交流のある高校などに協力を求めた。
昨年6~10月、避難区域以外の福島県内、岐阜や神奈川などの福島県外、フランス、ベラルーシ、ポーランドの計約30カ所で、そこに暮らす高校生・教諭約220人の被曝線量を調べた。1時間ごとの線量がわかる同じ線量計を身につけ、2週間の累積線量から年間の線量を計算した。
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