多田敏男
2015年3月22日08時37分
決して広くはない日本だが、新たな仕事の探しやすさや賃金の水準は、地域によって大きくかわる。
厚生労働省によると、2014年の残業代やボーナスを除く平均賃金は、全国平均で月29万9600円となり、前年より1・3%増えた。都道府県ごとにみると、大企業が集まる東京が37万7400円とトップで、神奈川、大阪、愛知と「大都市圏」が続いた。
平均賃金が最も安いのは青森の22万6600円。東京より4割ほど少ない。賃金が高い大企業の事務所や工場が少なく、前年より2・4%下がった。春闘では、2年続けて「ベースアップ」が相次ぐなど賃金は上昇傾向だが、「大企業が多い都市部の上げ幅の方が大きく、地域間の賃金の差が広がる懸念がある」(連合幹部)という。
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