みなさまごきげんよう。
フェルディナント・ヤマグチでございます。
東京マラソンに続き、横浜マラソンに出場して参りました。
何しろ記念すべき第1回の大会ですからね。このレースにはどうしても出場しておきたかった。風光明媚な海沿いや山間を走るレースももちろん楽しいのですが、ふだんクルマでしか通ることのできない道を、自分の足で走ることが出来るシティーレースの楽しさはまた格別です。特に今回の横浜マラソンは首都高速湾岸線を封鎖して、高速上を走れるというのですから興味深い。とても楽しみにしていたのです。
第1回目にして、東京マラソン、大阪マラソンにつぐ日本3番目の大規模レースとなったこの大会。東京マラソンは過剰とも思えるガチガチの警備でしたが、こちらは実に緩やかでありまして、持ち込み荷物のチェックもなく、選手しか入れないゾーンでは家族連れがフツーに記念撮影していたりしています。土地柄でありましょうか。
しかし緩やかにも程度というものがあります。
スタート時刻は午前8:30。8時にはスタートブロックに入っていなければいけないルールです。それに遅れた人は、最後尾からスタートしなくてはならない。
整列時間に遅刻した選手が、次々と我々Bブロックの横をすり抜けてAブロックへと走っていきます。規制の厳しい東京マラソンではとても考えられないことです。
係の方は「みなさんスポーツマンでしょう! ルールを守って下さい!」と声をからしますが、突破選手はまったく聞く耳を持ちません。規制線のテープを乗り越えて続々とAブロックに入っていきます。
後で聞いたら、ブロック右側から侵入を試みた方々は尽く跳ね返されたそうです。来年は割り込むなら左側から……じゃなくて、来年はちゃんとやりましょうね。選手も運営も。
このマラソンには日経BP社マラソン部のエースランナー、伊藤暢人選手も出場しておられました。伊藤選手は私の2代目担当編集者で、その我慢と忍耐が評価され、現在は(日経トップリーダー)の編集長であります。やはり人間辛抱ですなぁ。