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川本工業/本社ビル耐震化が完了/横浜市の補助事業活用、リニューアル事業拡大へ  [2014年6月13日5面]

川本工業本社ビル

 総合設備工事会社の川本工業(横浜市中区寿町2の5の1、川本守彦社長)は、本社ビルの耐震化工事を完了した。耐震改修促進法に基づく改修計画の認定を横浜市から取得した上で、市が改修費の一部を支援する「特定建築物等耐震改修等事業」を活用して工事を実施。市の検査に合格し、2月28日には「耐震改修済証」と「耐震改修済証表示板」の交付を受けた。市による耐震改修済証の交付は同社が45番目になる。
 本社ビルは、SRC造地下2階地上8階建て延べ9341平方メートルの規模。1975年の竣工で、旧耐震基準で建設されていた。改修工事では、低層階の側柱に鋼板を巻き付けるとともに、高層階まで鉄骨枠付きブレースを設置して補強を行った。ブレースが建物内部の動線を妨げないように、横浜市建築設計協同組合(YSK)が特許を持つ「マンサード型」を採用。テナントフロアや自社フロアの内部を分断せずに連続的な空間を確保した。
 空調設備の更新も同時に行い、業務用中小規模施設向けの省エネ・節電支援システム「楽省!BEMS」(東京ガス)を導入するなど、省エネルギー化とランニングコストの低減を実現した。多額のイニシャルコストの発生を防ぐため、経済産業省の「エネルギー使用合理化事業者支援事業」も活用した。
 改修後のビルは、1階に来客用の打ち合わせ室を新設。本社機能を低層階に集約し、人気が高い高層階(5、6、7階)をテナントフロアに充て、収益性の向上を図った。内部のレイアウト変更やOAフロアの導入により、明るいオフィス空間や執務環境の向上を実現した。現在、テナントを募集している。同社は、今回の改修工事の実績やノウハウを活用し、リニューアル事業の拡大に積極的に取り組む。同社リニューアル事業部(電話045・662・2759)が担当する。

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