深夜1時まで営業している大人の隠れ家図書室
――この時間(取材したのは平日の18時過ぎ頃)でもかなり席が埋まっていますね。
日によっては18時の夜のオープン時点で、60ある席の半分以上が埋まりますし、18時台に満席になることも少なくありません。客層は10代から80代までと幅広いのですが、中心は20代後半から30代前半の社会人でしょうか。
僕としてはできるだけいろいろな人に足を運んでほしくて、渋谷という場所を選びました。同じ都内でもエリアごとにカラーがありますよね。その意味で、渋谷は雑多で、多種多様な人がいる点がいいなと思いました。僕自身が以前、渋谷に住んでいて、この街が好きだったことも理由の1つです。
営業時間は深夜1時までです。僕はもともと図書室や図書館のヘビーユーザーだったのですが、社会人になってからは利用した記憶がありません。図書館が駅から遠く、早い時間に閉まってしまうからです。だから図書室を開くのなら、僕のような社会人が会社帰りにふらっと寄れるように遅くまで開けることにしました。
森の図書室は、一般的なそれとは違い、私語厳禁とか飲食禁止ではありません。僕の好きな音楽をがんがんかけているし、軽食や飲み物を注文できます。