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STAP細胞問題の黒幕は「AO入試」!?

Mocosuku Woman 3月19日(木)22時30分配信

世間を騒がしたSTAP細胞の問題。先端の科学に携わる人にとって目にするほどにさみしい気持ちにさせられた話題です。そして、結局のところ実証することもできませんでした。
世論は当初錯綜しました。小保方さんの偽証、不誠実さ、関係者の体制の問題、教育機関の問題、はてはタレント・伊集院光さんの新説「小保方さんは誰かにダマされた?」といった陰謀論めいた話まで飛び出しています。
ですが、本質的な問題はそうではない、と私は考えます。この問題には黒幕がいます。小保方さんがダマされた…という表現にならうならば、最初に彼女をダマした犯人であり黒幕は「AO入試」であると思うのです。

AO入試を変えないかぎり、第二・第三のSTAP細胞問題は起こる?

◆「AO入試」は何でもあり?

AO入試とは、そもそも一言でいえば、「学力を問わない入試」。一般的には、受験者の「実績」をもとに、その人の意欲や人間性、将来性を問う入試です。
この場合の実績とは、受験する大学ごとにさまざま。たとえば、ボランティア活動を評価する大学もあれば、小論文や読書感想文で評価する大学もあります。
また、中には教員との複数回の面接が重視される大学もあり、極端なことを言えば、教員がその受験生を気に入るかどうかで合否が決まるという例もあります。
つまり、何でもありなのです。
小保方さんはAO入試で早稲田大学に入学したと報道されています。厳正に審査されて入学したとは思いますが、少なくとも学力は評価されていないのです。
もちろん、「学力=実力・将来性」ではありませんが、その一方で学力とは「ここまでルール通りにがんばりました!」という「がんばる才能」を示す指標です。
事実、学力を測ることが目的の一般の大学入試では、才能に恵まれただけでは高得点が取れないようになっています。それは、試験のお作法とルールを学び、努力した人に入学資格を与える仕組みになっているからです。
ところが、AO入試は「人とは違うことをやってくれそうな人材」を採用するものなので、お作法を身につけた人なのかどうか、ルール通りにがんばる人なのかどうかを評価しません。それどころか、ルールを無視するような人が評価されることもあるのです。

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最終更新:3月20日(金)10時45分

Mocosuku Woman