記事詳細
全長248m 護衛艦いずもはほとんど空母! 改修すればF35Bの艦載も 対中国潜水艦戦見据え25日に就役へ
海上自衛隊最大の艦艇となるヘリコプター搭載護衛艦「いずも」が25日に就役する。空母のように艦首から艦尾まで続く「全通甲板」を有する護衛艦は現在も「ひゅうが」型2隻が配備されているが、「いずも」の全長は「ひゅうが」の1・25倍の248メートル。通常搭載ヘリも4機から9機に倍増する。新型艦導入で防衛省が見据えるのは、潜水艦の近代化を進める中国海軍の抑止だ。
「中国は国防費を5年連続で10%以上増加させ、軍事力の広範かつ急速な強化を進めている。不測の事態を招きかねない極めて危険な行為を繰り返している」
中谷元防衛相は22日の防衛大学校卒業式でこう述べ、中国軍の動向に警戒を呼びかけた。
中国軍をめぐっては、米海軍のムロイ中将が2月25日の米下院委員会で、中国の潜水艦数が米軍を上回ったと証言したばかり。潜水艦は敵から見えないところから攻撃できる特性を持ち、米軍の行動を阻む中国の「接近阻止・領域拒否(A2・AD)戦略」の中核に位置付けられる。