新規録音したバッハの平均律クラヴィーア曲集をパブリックドメインで公開するプロジェクト「Open Well-Tempered Clavier」が完成 3
ストーリー by headless
完成 部門より
完成 部門より
本家/.「"Open Well-Tempered Clavier" Project Complete; Score and Recording Online」より
オープンソースの楽譜作成ソフトウェアMuseScoreとピアニストのKimiko Ishizaka氏による、バッハの平均律クラヴィーア曲集第1巻全曲を新規録音してデジタル楽譜とともにパブリックドメイン(CC0)で公開する「Open Well-Tempered Clavier」プロジェクトが完成。作品がWebサイトで公開された。同チームが2012年に完成させた「Open Goldberg Variations」はWikipediaでゴールドベルク変奏曲の記事を始めとしてバッハに関する記事を大幅に充実させ、視覚障害者のために点字の楽譜を提供するなど、文化的な意義を示した。今回の録音も既に音楽評論家から好意的な評価を得ている。プロジェクトは900人を超える支援者から合計44,083ドルの資金をKickstarterで調達して実現された。
今回の録音はWebサイトで全曲をストリーミング再生できるほか、MP3やFLACなど複数のファイル形式から選択してダウンロードすることも可能だ。ダウンロードファイルにはカバーアートやライナーノーツを含む4ページのブックレットも同梱される。ダウンロードする場合は価格をユーザーが自分で決められるようになっており、「0」を入力すれば無料でダウンロードできる。有料でチェックアウトしたユーザーは、Bandcampアプリで無制限にストリーミング再生することも可能とのこと。なお、Amazon.comではCD版の購入も可能だ。
CC0ライセンス (スコア:1)
オフトピックかもしれませんが、Open Goldberg Variationsの採用しているライセンス Creative Commons Zero license(CC0)が興味深い。
http://sciencecommons.jp/cc0/about [sciencecommons.jp]
このライセンスは、各国の法律に対して「先天的に付与され、除くことが困難な権利」まで破棄できる互換レイヤとしての機能があるようです。
「各国法律実装に対する互換レイヤ」というのはとても面白い。
言われてみれば確かに、全世界に通用するパブリック・ドメインなライセンスを用意するのは、素人には無理そうです。
(日本国法だけでも、著作者人格権などがあり、わたしのような素人はそれらもすべて「著作権」と十把一絡げに扱ってしまいがちだったりしますし。)
とりあえず今はmp3をダウンロードしつつストリーミングを聴いています。
Re: (スコア:0)
もし石坂さんの著作人格権が破棄されるのなら、「この曲はm_nukazawaが演奏しました」って言い張っても文句を言わないっていう話になるので、現実社会への影響が多くなりそうな気はしますけどね。
I love prelude in F minor (BWV857) (スコア:0)
Her playing recalls the style of Rosalyn Tureck. Very good work. Thanks.