日本三大桜
三春滝桜(福島県)
福島県三春町大字滝字桜久保
エドヒガン系の紅枝垂桜で、樹齢は1000年以上、樹高は13.5m、根回りは11.3m、枝張りは幹から北へ5.5m、東へ11m、南へ14.5m、西へ14mと延びる大変大きな木である。例年4月中旬に開花し、その前後の期間は露店の出店なども行われる。
三春町といえば樹齢千年を越える国の天然記念物「三春滝桜」が有名だが、4月中旬から下旬には町内のいたる所で花見を楽しむことができ、町全体が桜の名所といってよい。「三春滝桜」は三春駅からバスで20分ほどの丘陵中腹にあり、日本三大桜のひとつとされている。滝の水が落ちるように重なり合ったシダレザクラは壮麗。町中で目につくシダレザクラは、この滝桜の子孫と言われている。シダレザクラの巨木や樹齢50~80年のソメイヨシノなどが競う舞鶴城跡、さくらの公園(約3000本)などは見事だ。
神代桜(山梨県)
山梨県北杜市武川町山高2763
2000年もの間、ただ一度さえ休むことなく花を咲かせてきた「山高神代桜」は日本三大桜のひとつ。日本武尊が東夷征定の折りにこの地に留まり、記念にこの桜を植えたのだといわれている。その後、日蓮聖人がこの木の衰えを見て、回復を祈ったところ再生したため、「妙法桜」ともいわれている。樹高約10.3m、根回り約11.8mは日本で最古・最大級のエドヒガンザクラ。国指定天然記念物に指定されている。
淡墨桜(岐阜県)
岐阜県本巣市根尾板所
日本を代表する桜の巨木、淡墨桜があることで知られる。高さ約16m、幹囲約10mのヒガンザクラの一種で、国指定の天然記念物。樹齢は1500余年と推定され、継体天皇お手植えと伝えられる。つぼみのときは薄いピンク、満開にいたっては白色、散りぎわには特異の淡い墨を引いたような色になるのが特徴。
日本三大桜の名所
弘前公園(青森)
青森県弘前市下白銀町
日本一の規模を誇る弘前公園の桜は、正徳5年(1715)津軽藩士が25本のカスミザクラなどを京都から取り寄せ、城内に植えたのが始まりと云われています。明治に入って、荒れ果てた城内を見かねた旧藩士 菊池楯衛が、ソメイヨシノ1000本を植栽。しかし、平民の花見は許さんと、一部士族の迫害を受けましたが、明治30年代に再び1000本を植栽。その後も市民からの寄付は続き、大正に入るとお城の周りは見事な桜で埋まりました。
現在、公園内には、ソメイヨシノを中心に、シダレザクラ、八重桜など、約50種類2600本の桜が咲き誇ります。また、花びらが舞うころ、西濠にある桜のトンネルをくぐったり、水面に写るドラマティックな桜を眺めるのも素敵。ライトアップされた夜桜も艶麗な美しさです。