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四日市ぜんそくの資料館 開館
3月21日 21時29分

四日市ぜんそくの資料館 開館
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四大公害病の1つ、四日市ぜんそくの歴史と教訓を伝えていこうと、被害の実情と環境改善への取り組みを紹介する資料館が三重県四日市市に完成し、21日開館しました。
この「四日市公害と環境未来館」は、四日市市がおよそ7億円をかけて市立博物館と隣の地場産業振興センターの一部を改装して作りました。
式典では、大気汚染の規制を強化するきっかけになった公害裁判の原告の1人、野田之一さん(83)が「公害の教訓を生かし、環境を大切にする心を学んでほしい」とあいさつしました。
資料館には、昭和30年代から40年代にかけて、コンビナートによる大気汚染が原因で多くの人がぜんそくになったことを伝える資料や写真のほか、企業や行政が行った環境改善の取り組みを紹介するパネルなど、およそ400点が展示されていて、市の養成講座を受講したボランティアの人が、訪れた人に展示資料の解説をしていました。
この資料館は、四大公害病の資料館としては最も遅い開館となりますが、四日市市では公害の教訓の風化を防ぐ拠点として活用したいとしています。
石川県から家族で訪れたという40代の女性は「四日市公害について詳しく教えてくれて勉強になります」と話していました。

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