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 ロシアのワーニン駐デンマーク大使が21日付の新聞への寄稿で、米国が進める欧州のミサイル防衛(MD)計画にデンマークが参加した場合、同国軍の艦船がロシアの核攻撃の対象になり得ると警告した。クリミア併合を巡るプーチン大統領の発言に続き、世界最大規模の核戦力を背景に周辺国を威圧するロシアの姿勢に懸念が強まっている。

 AFP通信によると、ワーニン大使はデンマーク紙ユランズ・ポステンに掲載した論文で「デンマークは、米国主導のMDに加わった場合に何が起きるか十分理解していないようだ」「デンマークの軍艦がロシアの核ミサイルの標的になるのだ」と指摘した。

 これに対してデンマークでは、リデゴー外相が地元通信社に「受け入れがたい理屈だ。そのような脅しをするべきではない」と述べるなど、ロシアへの反発が強まっている。