ソウル市内にあるアップル「iPhone」の広告とサムスン「ギャラクシーノート」の広告。世界市場ではサムスンは販売台数トップの座から転落した【拡大】
中央日報(日本語電子版)が報じた韓国経済新聞と現代経済研究院の調査によると、「景気回復を体感できない」という回答は91%にのぼり前年同期で5・3%上昇。理由としては、3割以上が「家計負債の増加」を上げた。同紙は「未来への悲観論が広がれば、消費や投資も増えにくい」と警戒する。
足元の韓国経済は減速基調が鮮明だ。韓国銀行(中央銀行)は1月15日、2015年の国内総生産(GDP)の予想について、従来予想の前年比3・9%増から3・4%増に下方修正。韓国銀行は「鈍い個人消費と急拡大する家計負債」(米ウォールストリート・ジャーナル電子版)を韓国経済の弱みとしてを挙げる。
韓国経済を牽引するサムスンという大手製造業の不振、伸びない賃金と膨らむ借金-。韓国経済の悩みの種は深刻だ。