蹴球探訪
英に逸材16歳「夢は日本のフル代表」
サイ・ゴダード(3月18日)
トップ > 中日スポーツ > スポーツ > 紙面から一覧 > 記事
【スポーツ】国士舘、斉藤仁さんに捧げるV2015年3月22日 紙面から ◇柔道高校選手権<最終日>
柔道の高校選手権最終日は21日、東京・日本武道館で男女団体戦を行い、5人制の勝ち抜き方式による男子は国士舘(東京)が決勝で大成(愛知)を下し、5年ぶり8度目の優勝。ロサンゼルス、ソウル五輪金メダリストで1月20日に54歳で亡くなった偉大な先輩、斉藤仁さんへの手向けのVとなった。3人制の女子は埼玉栄が決勝で大成を1−0で退け、女子では初となる2連覇(通算5度目)を飾った。 国士舘高、国士舘大を卒業した偉大な先輩、斉藤仁さんのために全員が戦った。決勝で2人抜きを演じ、最優秀選手に輝いた飯田健太郎(1年)は「亡くなった斉藤先生のために優勝しようと1月からみんなで練習してきた。その通りの結果を出せて良かったです」と満足そうにうなずいた。 誰もが斉藤さんのように気迫を前面に出し、相手に向かっていった。この日の朝、岩渕公一監督(59)は選手らに1枚の写真を見せた。斉藤さんが悲願の初優勝を果たした1988年全日本選手権、その決勝で見せた鬼のような形相。「私が大好きな写真で、当時の新聞には鬼神と書かれた。いいか、きょうはこの顔で戦え、この気持ちでやれと生徒らに話した」という監督は、斉藤さんの死を機に「昔流」の国士舘の練習も復活させた。高校から約2キロ離れた公園の外周1キロを、選手同士背負わせながらガンガン走らせ、さらに大学の校舎にある坂道と階段をダッシュ。走る距離を2倍にして徹底的に下半身を鍛えるとともに、へこたれない精神力を養った。 誰から言われるでもなく選手らはこの日、斉藤さんが生前座右の銘とした「剛毅木訥(ごうきぼくとつ)」の文字入りタオルを持ち寄った。目標達成のためには一切妥協を許さぬ先輩の精神は、間違いなく後輩にも受け継がれている。 (千葉亨) PR情報
おすすめサイトads by adingo
|