開幕投手なの? ヤンキースの開幕投手が誰になるのか、米メディアも注目している。20日の米紙ウォールストリート・ジャーナル(電子版)は「ヤンキースの開幕投手は未決の問題」と題して特集。4月6日、地元ニューヨークでのブルージェイズ戦で先発マウンドに登るのは、現時点では田中将大投手(26)が有力だが、ライバルには実績十分のベテラン左腕CC・サバシア(34)も控える。マーが日本出身の投手で4人目の栄冠をつかむのか、要チェックだ。
完全復活を期する田中が、まっさらなシーズンの先発マウンドに上がるのだろうか。ウォールストリート・ジャーナル紙は「明らかにエースはマサヒロ・タナカ。論理的に考えれば、開幕投手はタナカだ」と報じた。
だが、ほとんどのチームが開幕投手を発表済みの中、ジラルディ監督は明言を避けている。同紙によれば、指揮官は「4月のナンバーワン投手が、10月のナンバーワンというわけじゃない。ポストシーズン第1戦の先発投手の方がビッグニュースだろう」と言葉をぼかしたままだった。
田中はオープン(OP)戦2試合、計5イニング2/3の登板でいまだ無失点。昨年7月に部分断裂した右肘靱帯(じんたい)の影響はみじんも感じさせない。開幕投手について聞かれた右腕は「シーズンに向けて準備するだけ。自分にプレッシャーをかけないようにする」と話すにとどまった。
ライバルは通算208勝のサバシアだ。右膝の故障明けで今春はOP戦登板1試合とスロー調整。昨季までの6年連続を含め、11度の開幕投手を経験した左腕は「開幕投手になれば、シーズンで成功するわけじゃない。もう、たくさんやったからね。9月や10月に健康で投げられる方がいい」と軽く受け流した。
マーの次回登板は、25日のメッツ戦。指揮官が悩む余地がないほどの仕上がりを見せつけ、大役を勝ち取るしかない。
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