中国外相「歴史直視して未来へ」 日本をけん制
【ソウル聯合ニュース】韓国の尹炳世(ユン・ビョンセ)外交部長官と中国の王毅外相、岸田文雄外相は21日、ソウルで約3年ぶりとなる3カ国外相会談を開催した。王外相は会談後に開かれた共同記者会見で、「ここ数年間、中日と韓日関係は歴史認識問題のために困難にぶつかった」とした上で、「歴史問題は過去形ではなく現在進行形だ。未来形にしてはならない」と指摘し、日本の歴史認識をめぐる態度の変化を促した。
王外相は「正視歴史、開辟未来との八つの漢字でまとめられる」と説明。「歴史を直視し、未来に向かっていくことはすでに3カ国の共通認識となっている」と強調した。王外相は会談の冒頭発言でも、「やっと再開された会議であるだけに、大切にしなければならない。同時に過去の経験と教訓を反省し、整理すべきだ」と強調。「歴史問題を適切に処理し、3カ国協力が正確な方向に発展するよう進めていきたい」と述べた。
一方、尹長官は共同記者会見で、「3カ国協力の懸案や発展の方向などについて踏み込んだ協議を行った」と説明。「発表文は5年ぶりに採択されたもので、採択されたこと自体にも格別な意味がある」と述べた。
岸田外相は「日本は従来、日韓中首脳会談の早期開催を重視してきた」として、「首脳会談の早期開催で一致したことを歓迎する。韓中両国と協力し、開催に向けた努力を一層進めていきたい」と呼び掛けた。
韓中日外相会談の冒頭で発言する王外相=21日、ソウル(聯合ニュース)
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