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韓日関係

「慰安婦問題めぐる協議進展を」 半年ぶり韓日外相会談

【ソウル聯合ニュース】韓国外交部の尹炳世(ユン・ビョンセ)長官は21日、韓国と日本、中国の3カ国外相会談に出席するため来韓した岸田文雄外相と会談し、旧日本軍の慰安婦問題の解決に向けた両国協議の進展を促すことにした。岸田外相が就任後、韓国を訪問するのは初めて。両国の外相会談の開催は昨年9月以来約半年ぶりとなる。

 両氏は国交正常化50周年を迎え、歴史を直視し、両国の新しい協力関係を構築するために努力することで一致。記念行事として▼記念レセプション開催▼共同学術会議開催▼韓日交流おまつりの拡大実施――などを推進することにした。隔年で実施してきた若手外交官の交流事業を今年からは毎年実施することで合意した。

 岸田外相は尹長官の日本訪問を要請。尹長官は適切な時期に訪日を検討するとした。

 尹長官は安倍首相が戦後70年を迎えて発表する予定の談話や歴史認識問題に関する韓国政府の立場をあらためて伝えたという。韓国政府は談話で過去の植民地支配と侵略に対する反省を示した歴代内閣の歴史認識を継承するよう求めている。

 安倍首相が来月末からの訪米時に、日本の首相として初めて米上下両院合同会議で行う演説に関する日本側の言及はなかったという。

 尹長官は日本の集団的自衛権行使容認問題について、「防衛安保をめぐる議論は平和憲法の精神を堅持しながら透明に行われるべきだ」と表明。岸田外相は透明性を維持しながら防衛安保政策を推進する考えを明らかにした。その上で、両国の安保政策協議会の開催など、外交・国防当局間の緊密な交流を続ける姿勢を示した。

 両氏は北朝鮮の核兵器と弾道ミサイルに対し深刻な懸念を示し、両国や米国を交えた3カ国の緊密な協力を維持することにした。また、今回の3カ国外相会談の開催を踏まえ、3カ国協力体制を正常化し、3カ国首脳会談の早期開催に向けた環境づくりに取り組むことにした。

 岸田外相は産経新聞の加藤達也前ソウル支局長の起訴問題や福島など8県の水産物の輸入禁止措置などについても言及したという。

 会談前、岸田外相は尹長官に対し、国交正常化50周年を記念するロゴマークが入った「しゃもじ」や発行予定の記念切手を贈った。尹長官は銀製の文鎮を渡した。

岸田外相(左)と握手を交わす尹長官=21日、ソウル(聯合ニュース)

kimchiboxs@yna.co.kr

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