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人工知能で患者の転倒防止 初の取り組み3月16日 15時59分
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お年寄りなどの転倒事故は大けがや後遺症につながるおそれがありますが、病院の中でのこうした事故をコンピューターの「人工知能」を使って防ぐ初めての取り組みが、東京都内の病院で始まりました。
この取り組みを始めたのは東京・品川区のNTT東日本関東病院で、16日、システムを開発したIT企業と共同で記者会見を開きました。
医療機関では、高齢者など患者の転倒・転落事故が大きな問題となっていて、この病院では日頃、看護師が患者の過去の転倒歴や1日の行動などを点数化して、危険度の判断を行っています。
今回、この病院が新たに取り入れた人工知能を使ったシステムは、患者のカルテを自動的に読み込んで「学習」し、転倒の危険度を判断します。
具体的には、看護師が書き込んだ患者のふだんの様子や、ことばでのやり取りを解析することで、転倒するおそれがある患者を高い精度で見つけ出すことができるようになったということです。
こうしたシステムが医療機関に導入されるのは初めてだということで、これまで3週間余りかかっていた判断が、数分でできるようになったということです。
病院では今後、より多くのカルテを解析して、システムの判断の精度を高めたいとしています。
取り組みを始めたNTT東日本関東病院医療安全管理室の中尾正寿さんは、「カルテを読みながら、こういうリスクがあるのではないかと思っていたことが数値として出ているので、自分たちの判断にかなり近づいている気がする。患者さんにとってメリットがあることだと思う」と話しています。
医療機関では、高齢者など患者の転倒・転落事故が大きな問題となっていて、この病院では日頃、看護師が患者の過去の転倒歴や1日の行動などを点数化して、危険度の判断を行っています。
今回、この病院が新たに取り入れた人工知能を使ったシステムは、患者のカルテを自動的に読み込んで「学習」し、転倒の危険度を判断します。
具体的には、看護師が書き込んだ患者のふだんの様子や、ことばでのやり取りを解析することで、転倒するおそれがある患者を高い精度で見つけ出すことができるようになったということです。
こうしたシステムが医療機関に導入されるのは初めてだということで、これまで3週間余りかかっていた判断が、数分でできるようになったということです。
病院では今後、より多くのカルテを解析して、システムの判断の精度を高めたいとしています。
取り組みを始めたNTT東日本関東病院医療安全管理室の中尾正寿さんは、「カルテを読みながら、こういうリスクがあるのではないかと思っていたことが数値として出ているので、自分たちの判断にかなり近づいている気がする。患者さんにとってメリットがあることだと思う」と話しています。