はやぶさ2:主エンジン噴射、予定通り終了

毎日新聞 2015年03月21日 19時13分(最終更新 03月21日 19時20分)

 宇宙航空研究開発機構(JAXA)は21日、小惑星探査機はやぶさ2の主エンジン「イオンエンジン」の連続運転を予定通り終了したと発表した。はやぶさ2は今年11〜12月に予定する地球スイングバイ(地球の重力を利用した加速・軌道変更)に向け、今月3日からイオンエンジンを連続して噴射していた。はやぶさ2は21日午後2時現在、地球から4232万キロを秒速27キロで航行している。

 JAXAによると、はやぶさ2は21日午前5時半にイオンエンジンの噴射を終了した。今回の運転時間は409時間に及び、打ち上げ後の最長となった。地球スイングバイまでにイオンエンジンを計600時間、2回に分けて連続運転する計画を立てており、次の噴射開始は6月上旬を予定している。

 はやぶさ2は現在、地球から見ると、おおいぬ座とふたご座の間の方向を航行中。このため、はやぶさ2と日本国内のアンテナを使って通信できる時間帯は午後2〜9時ごろとなっている。イオンエンジンの停止は21日午後、はやぶさ2からのデータを取得、解析して確認した。【永山悦子】

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